戦国大名と分国法

戦国大名と分国法

902円 (税込)

4pt

4.2

血で血を洗う戦国乱世、華々しく天下を目指した大名たち、のはずが!? 厄介な隣国、勝手な家臣、喧嘩に盗みに所有地争い、会議の席順や落とし物まで、この世はもめごとの種ばかり。新たな社会のルール作りに懸命に挑んだ大名たちを待ち受けていた運命とは──。悩める大名の素顔を語る、かくも雄弁な〈法〉の面白さ!

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戦国大名と分国法 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    結城・伊達・六角・今川・武田の5戦国大名の領国だけに通用する分国法を順に取り上げて考察している。分国法のねらいは、①自力救済の抑制(たとえば私闘の禁止)②大名権力の絶対化(たとえば治外法権の極小化)③公共性の体現(たとえば公正な裁判や職権主義の実現)④既存の法習慣の吸収・再編などであるが、結局のとこ

    0
    2019年09月23日

    Posted by ブクログ

    戦国大名が定めた「分国法」を取り上げ、戦国大名たちが何に悩み、何を解決しようとしてきたのかを鮮やかに浮かび上がらせる。まさに史料からその時代の姿を浮かび上がらせる、歴史学の醍醐味を味わえる一冊だと思う。ところで、取り上げられた戦国大名たちは、結城政勝、伊達稙宗、六角承禎・義治、今川氏親・義元、武田晴

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    結城・伊達・六角・今川・武田の分国法を題材とし、制定の経緯を踏まえて条文を読み解く内容。戦国社会の実情が伺われると共に、中世の法慣習を乗り越えようとした苦闘の有様が見えて面白い。分国法の意義に対する辛口の結論も示唆に富む。

    0
    2023年08月29日

    Posted by ブクログ

     戦国時代の大名の中には、六角氏式目とか甲州法度之次第とか自国内の法律を作っているところがある。この法律を分国法と呼ぶが、本書では5つの即ち5家の分国法を詳しく読むことで、各家が当時おかれていた状況や課題、当主の悩みや統制上の問題点などを平易に解説してくれる。
     条文とはいえ、単なる愚痴だったり何を

    0
    2018年09月15日

    Posted by ブクログ

    本書と読み比べると、学校で学ぶ日本の歴史は、政権交代史に偏重し過ぎている印象がある。本来、民主主義を追求するなら、本書のような生活に密着した歴史を主体とすべきと思う。

    0
    2018年08月13日

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