新版 犬が星見た ロシア旅行

新版 犬が星見た ロシア旅行

990円 (税込)

4pt

3.8

生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその親友、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。巻末に竹内好「交友四十年」を収録する。

...続きを読む

新版 犬が星見た ロシア旅行 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    武田百合子さんは、「富士物語」と本書においては、ただただ天賦の才能としか思えない天才的な文章を買いています。

    本書も随所に「信じられない…どうしたらこんなことが書けるんだ…」と感嘆するような表現があるのですが、ひとつ際立った箇所をあげるとすれば、著者のあとがき。とにかく彼女のあとがきを読んでくださ

    0
    2023年05月08日

    Posted by ブクログ

    「富士日記」の番外編。武田夫婦と竹内好の三人のソ連、北欧の珍道中。独自の淡々とした描写がこちらでも魅力。

    出版されることを想定していなかった記録だからこその魅力。子供の絵と同様、変な邪念がないのが良い。

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    武田百合子が、夫・泰淳らと中央アジア→ソ連→北欧を旅した1969年の記録。
    いや、日記形式で書かせたら右に出る者がいないのは当然だが、淡々と、だが生き生きと紡がれる毎日に引き込まれた。
    当時のこととて、前半はガイドのついた団体旅行なのだが、身勝手だけど憎めない関西の富豪・銭高老人を楽しく愛しく見てる

    0
    2021年06月12日

    Posted by ブクログ

    一緒に過ごしているような気持ちにさせてくれる。今は見ることのできない異国での人々の息遣いが聞こえてくる。淡々としているからこそ、かなぁ。

    0
    2020年08月30日

    Posted by ブクログ

    本人が後々世の人に読ませることを想定してたのか、あるいは夫が妻の作家性を見抜いて書くことそのもので事足りると思っていたのか、いずれにせよ才ある方々の珍道中です。
    で著者の抜き取り方が絶妙に斜めを行っていて、まぁこのお方も変わった人なんでしょうな。
    そしてこの度が終わった後、登場人物が生気を取られたか

    0
    2020年06月07日

    Posted by ブクログ

    旧ソ連から北欧へと至る旅行記。
    日記の形式で綴られる。
    かなりドライでウィットに富んだ内容。
    50年前のソ連はこうだったのかと思わされる。ソ連からスウェーデンに行き、不便な生活から便利な社会に変わったはずなのに。
    筆者はソ連の方がたのしんでいたように思う。
    なかなか破茶滅茶な珍道中。

    0
    2020年05月04日

    Posted by ブクログ

    2/3くらい読んだところで挫折してしまった。ロシアに興味が持てず、これ以上どうしても読めない...。でも、武田百合子の感性と文章がのびやかで気持ちがよい。また、あとがきがすばらしい。旧版の解説を色川武大がしていて、よい。武田泰淳と武田百合子の人となりについて書いてあるから、色川武大の解説を読んでから

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外旅行エッセイが好きで、読んでみた。
    このエッセイ…というか日記を読んでいて、なぜ自分が他人の旅行記を読むことが好きなのか、考えさせられることになる。

    通常、旅行エッセイでは、筆者が旅先で眺めた風景や交流した人々、口にした食べ物から考えを巡らせ、反省したり、新たな知見を得たりとか、そういったこと

    0
    2021年08月27日

新版 犬が星見た ロシア旅行 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

武田百合子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す