わたしの名は赤〔新訳版〕 下
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わたしの名は赤〔新訳版〕 下

1,100円 (税込)

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細密画師の惨殺事件につづき、第二の殺人が起きる。いまだ捕えられていない犯人の動機は、すべてあの装飾写本にあるのだと囁かれる。皇帝の命令により、カラは犯人を探すことになった。だが、一連の事件は、恋仲となった従妹シェキュレとの新生活にも暗い影を落とす――個性豊かな語り手たちの言葉から立ち上る、豊穣な細密画の宇宙。東西の文化の相克と融和を描き出し、世界が激賞した第一級のエンターテインメント大作!

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  • わたしの名は赤〔新訳版〕 上
    1,100円 (税込)
    1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、皇帝の命により秘密裡に製作されている装飾写本なのか……? 同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブルへ帰ってきた。彼は件の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹シェキュレへの恋心を募らせていく――
  • わたしの名は赤〔新訳版〕 下
    1,100円 (税込)
    細密画師の惨殺事件につづき、第二の殺人が起きる。いまだ捕えられていない犯人の動機は、すべてあの装飾写本にあるのだと囁かれる。皇帝の命令により、カラは犯人を探すことになった。だが、一連の事件は、恋仲となった従妹シェキュレとの新生活にも暗い影を落とす――個性豊かな語り手たちの言葉から立ち上る、豊穣な細密画の宇宙。東西の文化の相克と融和を描き出し、世界が激賞した第一級のエンターテインメント大作!

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わたしの名は赤〔新訳版〕 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ



    物語の挿絵を様式に則って描くことを是としてきた細密画師が16世紀イタリアルネッサンス期の肖像画(テッィツィアーノか)を見てその手法のみならず,画家とのその対象の自意識(Identity)に触れた衝撃を記している。

    パムクは,万華鏡のように視点を変えて物語を紡いでいく中で,命なき者にも語らせてい

    0
    2019年12月19日

    Posted by ブクログ

    Twitterのフォロワーさんが感想を書かれていて面白そうだなと思い、読んでみました。すごくよかったです。訳者あとがきにもあったように薔薇の名前にも通ずる展開があり、自分は伊坂幸太郎の夜の国のクーパーを思い出しました。これからパムク作品を全部読もうと思います。

    0
    2016年07月24日

    Posted by ブクログ

    「雪」「わたしの名は赤」とパムク作品を続けて読んだ。物語のあとのそれぞれの主人公たち、Ka、カラ。どちらの男も物語のそのあと、魂を抜かれたように生きていった気がして、哀れで心に残った。そういえば、どちらもKだ。
    それに対して女たちは逞しい。イベッキもシェキュレも恋をしても自分を見失わない。父を殺され

    0
    2014年03月31日

    Posted by ブクログ

    細密画なんて全く知らない私でも、この本で語られる緻密かつ繊細な描写を読んでいくうちに、心の中に自然と筆で線や色が引かれ、画が浮かびあがり、その美しさに、ただただ圧倒されました。

    「私の名は紅」と両方読みましたが、やはりこちらの方が読みやすかったです。

    0
    2013年04月20日

    Posted by ブクログ

    どんどん引き込まれていく。。。
    16世紀末のイスラム世界なんていう、21世紀日本の平凡な読者としては相当に遠い世界が舞台にもかかわらず。
    たくさんの登場人物に共感し、最後は悲しみというよりも悲しくないことが悲しいというような、不思議な感覚を登場人物の一人と深く共感できた。

    0
    2012年12月15日

    Posted by ブクログ

    ゆっくり味わうように一日に一章か二章ずつ読んで最後の数章は一気読み。続きが気になって早く先を読みたいのだけれども、物語の世界の濃密さに足を絡め取られて「先を読むのがもったいない」と思ってしまう不思議な本でした。先が気になると寝食忘れて読みふけるタイプなのでこんな風に「先が気になる」「でもこの文章の余

    0
    2012年03月09日

    Posted by ブクログ

    西洋美術の卓越と限界、そして、イスラムの細密絵師の世界を対比する形で、物語は進み、終わる。

    謎解きの要素は少ない。

    0
    2022年11月07日

    Posted by ブクログ

    門井慶喜氏の「マジカル・ヒストリー・ツアー」を読んで興味を持った作品。細密画やイスラム教について、多少予備知識があった方が分かりやすいと思う。一人称多視点という珍しい形態のミステリで、犯人が分かったところでもう一度読み返してみたくなった。

    0
    2022年05月14日

    Posted by ブクログ

    後半、怒涛の展開。最後まで先が読めなかった。
    ストーリや作品全体の仕掛けも、なるほど面白い。
    他の作品も読んでみたい。

    0
    2021年05月14日

    Posted by ブクログ

    西洋の絵画と細密画では、根本の芸術に対する考え方が違い、それがオスマンの絵師には脅威に写り、自分の存在基盤を揺らいでいく。
    時代は遠近法の西洋が、個性を盾に細密画を飲み込んでいく。

    0
    2020年11月11日

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