雪〔新訳版〕 下
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雪〔新訳版〕 下

1,100円 (税込)

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4.3

イスラム主義の気運の高まりを警戒する勢力によって、国民劇場での夕べは流血の惨事と化した。イペキとの未来を望みうるのかどうか悩みつづけるKaも、一連の騒動に巻き込まれ、俳優スナイ・ザイムや〈群青〉をはじめとする人々の思惑に翻弄されていく。大雪によって外部から切り離された地方都市カルスで、詩人が対峙することになる世界とは。政治と宗教の対立に揺らぐ現代トルコを緻密な構成で描いた世界的ベストセラー

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  • 雪〔新訳版〕 上
    1,100円 (税込)
    十二年ぶりに故郷トルコに戻った詩人Kaは、少女の連続自殺について記事を書くために地方都市カルスへ旅することになる。憧れの美女イペキ、近く実施される市長選挙に立候補しているその元夫、カリスマ的な魅力を持つイスラム主義者〈群青〉、彼を崇拝する若い学生たち……雪降る街で出会うさまざまな人たちは、取材を進めるKaの心に波紋を広げていく。ノーベル文学賞受賞作家が、現代トルコにおける政治と信仰を描く傑作
  • 雪〔新訳版〕 下
    1,100円 (税込)
    イスラム主義の気運の高まりを警戒する勢力によって、国民劇場での夕べは流血の惨事と化した。イペキとの未来を望みうるのかどうか悩みつづけるKaも、一連の騒動に巻き込まれ、俳優スナイ・ザイムや〈群青〉をはじめとする人々の思惑に翻弄されていく。大雪によって外部から切り離された地方都市カルスで、詩人が対峙することになる世界とは。政治と宗教の対立に揺らぐ現代トルコを緻密な構成で描いた世界的ベストセラー

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雪〔新訳版〕 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    上巻では恋敵であるはずのムフタルの伝言を素直にイペキに伝えるKaの純真さに、恋心の薄さや幼稚さを感じたけれど下巻になってからはKaの想いにはくるおしさを感じた。

    イペキもKaから詩を読んでもらった時にしきりに自分の感情的感想は述べずに「綺麗な詩ね」とばかり答えていた。

    イペキはKaのようにはまだ

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    Kaのめんどくさいところ、理屈っぽいところがまるで自分。読んでいて辛かった。これを読むとトルコに行きたくなる。

    0
    2016年08月21日

    Posted by ブクログ

    トルコ文学。未知の世界。
    トルコと聞いて連想することと言えば、
    ヨーロッパとアジアの中継地。イスタンブール。ケバブ。
    せいぜいこの程度の知識しか無かった。

    本著はオルハン・パムクの初にして最後の政治小説のようだ。
    冒頭でバルザックの引用を用いて
    文学に政治を持ち込む事への遺憾を表明しつつ、
    地理的

    0
    2014年03月15日

    Posted by ブクログ

    全く予備知識のないトルコの作家の長編小説。2002年の発表で世界中でベストセラーとなったノーベル賞作家の作品。イスラム世界の辺縁が少しでも垣間見れるかと思う。しかし圧巻は主人公の密告、報復による死という結末であった。私にはどうしても手放したくない宝物を手中に収めるための覚悟の行動に思えた。一気に読ま

    0
    2019年09月25日

    Posted by ブクログ

    “わたしたちは他人の苦悩であるとか、愛であるとかを理解することが、果たしてできるのだろうか?自分よりもなお深い苦悩を抱え、貧困にあえぎ、虐げられる人々を理解することができるのだろうか?”
    作中で問いかけられるこの言葉について考える。
    そして舞台である中東の情勢や、宗教などについて自分はまだまだ知らな

    0
    2013年01月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オルハン・パムクは、ノーベル文学賞を受賞した、トルコを代表する作家です。

    題名から受ける印象とは違い、この小説ではトルコにおける政治の複雑な状況が描かれています。

    オスマン帝国後に誕生したトルコ共和国が国是とする共和主義や世俗主義、そしてそれに対するイスラム教や民族主義、更に社会主義や共産主義と

    0
    2018年11月10日

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