目黒の狂女

目黒の狂女

1,222円 (税込)

6pt

3.3

日常の謎ミステリの元祖ともよばれる、老歌舞伎俳優・中村雅楽探偵譚。歌舞伎界で起こった様々な事件や謎が持ち込まれると、雅楽は経験に裏打ちされた鋭い洞察力で鮮やかに絵解きをしてみせる。竹野記者の手記によって、雅楽が遭遇したあまたの事件の顛末が明かされていくシリーズ第3巻は、昭和50年代を中心とした作品群。竹野記者が目黒のバス停でつづけざまに出会った狂女にまつわる表題作「目黒の狂女」。なぜ淀君は逃げ延びなかったのかという、歴史に埋もれた謎を雅楽なりの解釈で解明していく「淀君の謎」など粒ぞろいの全23編を収録。【収録作】「かんざしの紋」/「淀君の謎」/「目黒の狂女」/「女友達」/「女形の災難」/「先代の鏡台」/「楽屋の蟹」/「お初さんの逮夜」/「むかしの写真」/「砂浜と少年」/「大使夫人の指輪」/「俳優祭」/「玄関の菊」/「梅の小枝」/「女形と香水」/「子役の病気」/「二枚目の虫歯」/「コロンボという犬」/「神かくし」/「芸養子」/「四番目の箱」/「窓際の支配人」/「木戸御免」/講談社版『目黒の狂女』 あとがき=戸板康二/講談社版『淀君の謎』 後記=戸板康二/創元推理文庫版編者解題=日下三蔵

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目黒の狂女 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    人間のよさ。戸板康二が描く「中村雅楽」という人物の魅力をひとことで言えば、そういうことになるのではないか。

    鋭い観察力と洞察力とで身の回りに起こる「面白い」事件(「日常の謎」と言ってもいいが)を鮮やかに解決しながらも、そこにはいつも人間のあたたかい血の流れが感じられるのだ。それは、主人公「中村雅楽

    0
    2013年06月11日

    Posted by ブクログ

    歌舞伎や舞台、テレビなどの仕事を背景とする日常の謎系の短編集。
    いよいよ、三巻目にして、事件というより謎という方が似合ってくる話がほとんどとなりました。
    ぶっちゃけ、日常の謎って読んでいてほっとしますよね。(^^
    色恋の話が割と多かったのも読んでいて楽しかった理由かも。
    珍しく、歴史推理も入っていま

    0
    2013年02月02日

    Posted by ブクログ

    76年から83年発表の短篇のほか、60年代末に書かれた「かんざしの紋」「淀君の謎」を収録。
    「淀君の謎」は謎解きのポイントが空想の産物なので、歴史推理と思って読むと拍子抜け。こういう趣向で芝居を考えてみました、てなもので、しかも、ホントにそうだったらワクワクするのに~、みたいなセンスオブワンダーもな

    0
    2010年09月18日

    Posted by ブクログ

    初期作と違って、だんだんと所謂「日常の謎」モノへと変化していってる。
    もちろん、雅楽の鋭い推理によって謎が解けていくものもあるんだけど、それよりも歌舞伎の世界とか、人間の感情、情緒といったものを描くことに力点が移っていると感じた。
    というか、むしろそっちのほうが会話文とか心の機微の点で魅力的なように

    0
    2010年01月06日

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