犬棒日記

乃南アサ

犬も歩けば棒にあたる――。その故事のごとく、一歩外に出てみれば、そこで出会うのは災難か幸運か！？ 巧みな人物造形と心理描写で多くの読者から支持される著者が、自ら街で見た人物や光景を日記形式で描く随筆集。直木賞作家の目に、その人は、あの出来事は、どう映るのか。あなたの身近の風景も、著者の手にかかれば、一瞬にして物語になる！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: エッセイ・紀行 / エッセイ
• 出版社: 双葉社
• 電子版発売日: 2018年05月25日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

日常の中で出会ってしまった人達の観察日記。

現実は小説より奇なり。

よくもまぁこれだけ憂いのある人や、変な人、癖のある人などと出会ってしまうものだと思ってしまう。

もしくは乃南さんがそれだけ人に関心を持ち、日常を細やかに観察していることでもあるのか。

表紙のほのぼのさとのギャップがあるほど、読後感は重め。

でも乃南さんの観察眼と表現力には脱帽。

[ブクログ · ★★★★☆]

20180614　M リクエスト
電車の中ですぐに読み終えた。面白い。確かによくあることを、きちんとした文章で書いてある。どこに住んでいても、同じようなことが起こってるのか、と思った。
それにしても、エピソードをきちんと書けるほど覚えているところがさすがプロだと思った。

[ブクログ · ★★★☆☆]

人間観察のエッセイ。
確かに、気になる人や、大声で喋る人、迷惑な人いますよね。

犬や赤ちゃんに感情をぷつけてはダメですよー

[ブクログ · ★★★☆☆]

乃南アサさんの人間観察日記です。

私自身も結構人間観察をする方なので興味深く読みました。

「いるいる、こんな人」と思ったり、非常識な母親にビックリしたり
交わされる会話からイジメを想像したり、別れ話を連想したりと
ふと目にしたり漏れ聞こえて来る声から色々なシチュエーションが浮かびました。

1歩外に出れば、様々な人間模様があって作者の観察力の鋭さから
彼ら、彼女らの背景があぶりだされ、1人に付き1篇の短編が完成しそうです。

出来る事なら、外に出た時は温かい光景に出くわして幸せな一日にしたいものだと思いました。

[ブクログ · ★★★☆☆]

柔らかい可愛い表紙に惹かれて読み始めたらなんだか不穏な匂いのする人々ばかりで引いてしまった。
もっと情けなくて愛らしい人たちを求めていたので少し読むのが辛かった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

電車の顔なじみの人の強烈な体臭、最近見かける彼・妻に25年前ブティック経営させていた、人気店の女性二人連れ・援助交際・若い家族、無表情に視線をあげないレジ係、古いアルバムで笑う彼女の生き方、認知症夫婦と親子など、まわりの人たちの会話や行動。

ちょっとした会話から人生のドラマを覗き見るような、日付のある日記なんだから実体験なんだろうれど、自分の周りにはあまりないのは観察眼がなく気づかないからなのか。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「犬も歩けば棒にあたる」と言いますが、乃南さんが歩くと彼女の洞察力、想像力を刺激する物事が向こうからやって来る。日常のなかで感じたことを日記風に綴ったエッセイ集。さすが小説家だなと思わせる箇所が随所に出てきて、愉しく読むことができた。

[ブクログ · ★★★☆☆]

私も人間ウォッチングが大好き。
いるいるこんな人…と思いつつ、こんな風に書いてみたい！とも思う。
さすが乃南さんは文章が上手い。
私が書いても、誰も読まないのが大きな違いかな。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「悪いうわさ」を延々聞かされている気がして後味が悪かった。
観察力があるというよりは、「どこまで入り込むん？」という感じ。