戦争と農業(インターナショナル新書)

戦争と農業(インターナショナル新書)

715円 (税込)

3pt

4.0

農作業を効率的にしたい。その思いが二十世紀の農業技術を飛躍的に発展させ、同時に、その技術が戦争のあり方をも変えた。トラクターは戦車に、化学肥料は火薬になった。逆に毒ガスは平和利用の名のもと、農薬に転用される。本来人間の食を豊かにするはずのテクノロジーの発展が、現実には人々の争いを加速させ、飽食と飢餓が共存する世界をつくった。この不条理な状況を変えるために、わたしたちにできることを考える。

...続きを読む

戦争と農業(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ボッシュ・ハーバー法によって空気からアンモニアを作成し化学肥料が進展し、それが毒ガスに転用された。トラクターのキャタピラーは、塹壕への攻撃に転用された。
    自分にはなかった視点で刺激的だった。

    1
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    民主主義について考えさせられました。
    国が「民」を選ぶ -個人が選んでいるように思うけれど、社会が学校が国が個人、民を選んでいる
    黒田喜夫『死にいたる飢餓』
    農本主義 -農の営みは国の基礎であるというイデオロギー
    誰もが食べられるという当たり前を基盤とする世界はいまだ実現していない

    0
    2022年11月09日

    Posted by ブクログ

    食と農業と技術、これからの事について。

    害虫の誕生と併せて読みたい本。


    薬剤の歴史は戦争と深い繋がりがありますが、現業と過去の趣味が今交わるのが不思議なもんを感じます。

    しかし藤原彰『餓死した英霊たち』は色んな参考文献に名前がでますなぁ

    0
    2017年11月23日

    Posted by ブクログ

    戦争と農業は切っても切り離せない。

    トラクターが戦車に、化学肥料が火薬に、毒ガスが農薬に転用される経緯は非常に興味深かった。
    また、戦時中の「食糧」というものの立ち位置も重要なものであるが故に、兵糧攻めができた。

    兵糧攻めというものを詳しく学べたのは非常に大きかった。
    食糧を管理下に置きたがる権

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    本当は著者のトラクターの世界史を読みたかったのだが、なかったのでこちらへ。
    (おそらく重なる部分が多いと思われ)
    いつも思うのだが、技術の進歩をた無意識的に受け入れているマジョリティがいる日本、つくり手の側に立つ人とが随分と減ってきている日本の実態こそが問題じゃなかろうか。より便利に、速く、手軽にを

    0
    2017年11月10日

戦争と農業(インターナショナル新書) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社インターナショナル の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

藤原辰史 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す