関越えの夜 東海道浮世がたり

関越えの夜 東海道浮世がたり

726円 (税込)

3pt

3.7

東海道の要所、箱根山。両親と兄弟を流行り風邪で亡くしたおさきは、引き取られた叔母にこき使われ、急峻を登る旅人の荷を運び日銭を稼いでいる。ある日、人探しのため西へ赴くという若侍に、おさきは界隈の案内を頼まれる。旅人は先を急ぐものだが、侍はここ数日この坂にとどまっていた。関越えをためらう理由は……(表題作)。東海道を行き交う人々の喜怒哀楽を静謐な筆致で描く連作集。

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関越えの夜 東海道浮世がたり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月01日

     12の短編が1章ごとに薄く繋がり、日本橋から京までに起こる小さな出来事を紡ぐ。人情物や滑稽話が多いが、江戸時代の悲しい真実・世相を反映した話も多い。
     20〜30pの中で読者を引き込み、少し意外な展開と変化する主人公らの心情を鮮やかに映し出す作者の筆力には感嘆する。
     どの話にも思いところはあるが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月22日

    202112/「忠助の銭」「通夜の支度」「やらずの雪」「死神の松」「恵比寿のくれた嫁御寮」「なるみ屋の客」「池田屋川留噺」「痛むか、与茂吉」「竹林の先」「二寸の傷」「床の椿」の12編からなる連作短編集。登場人物が別の話にさりげなく登場してたりもするのでつながりも面白い。物語的には、凝ってる故に出来す...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年07月15日

    【収録作品】忠助の銭/通夜の支度/やらずの雪/関越えの夜/死神の松/恵比寿のくれた嫁御寮/「なるみ屋」の客/池田村川留噺/痛むか、与茂吉/竹柱の先/二寸の傷/床の椿

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