バナナ

バナナ

825円 (税込)

4pt

3.8

お金持ちの台湾華僑の息子、龍馬は車が欲しい大学生、そのガールフレンド、サキ子はシャンソン歌手としてデビューしたいが、青果仲買人の父の許しが得られない。そんな二人の夢を叶えるのはバナナ? ひょんなことからバナナの輸入で金儲けをすることになったのだが、そこへ周囲の思惑が絡み、物語は意外な方向へ! テンポの良い展開に目が離せないドタバタ青春物語。

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バナナ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    さすが獅子文六!
    読み始めるとテンポよく物事が進んでゆく。

    えーー!と言うラストで、
    思わず次ページをめくってまた戻した!

    時代背景と、この時代を生きた人々の思想、
    またバナナの面白さと、
    シャンソンから、外車、バー…
    出てくるもの全てが魅力的。

    中でも料理、食べ物が美味しそうなものばかり…

    0
    2020年05月03日

    Posted by ブクログ

    降りる駅を乗り過ごすくらい一気読みできた作品。
    時代は全然違うのに共感できる部分があるのが不思議。
    出てくる人に悪者がいないので安心して読めるのに、間延びしない展開。

    獅子文六さんは外れがない。

    0
    2019年03月17日

    Posted by ブクログ

    商材がバナナって?と思いながら読み進めるといつも通り、
    最後までノンストップで読んでしまう面白さ。世の中イロイロ変わっていくけれど、人の心のあり方はあまり変わらない。それは家族関係、男女の仲、仕事に対する考え方など全てに言える。帯にある通り、レトロ&ポップな小説でした。

    0
    2018年02月10日

    Posted by ブクログ

    城山三郎の「毎日が日曜日」と言い、読売新聞の連載小説は楽しかったんだなと思う。男子が美男でない、女子も特に美人でないのが良い!!心がある小説。

    0
    2017年11月07日

    Posted by ブクログ

    昭和30年代の日本を舞台に台湾出身の父、日本人の母、その2人の息子の、いわゆるホームドラマ的なお話。最初は中国台湾の当時の実情やその他の説明が多くてちょっと読みづらいところもありましたが…母がシャンソンにハマって若いツバメによろめきそうな辺りからおもしろくなってきました!息子の恋愛事情や、悪役の暗躍

    0
    2020年01月30日

    Posted by ブクログ

    あとがきで著者は登場人物が話す中国語について触れている。締めくくりの一文が↓

    台湾の人や、中国語をよく知っている人には、滑稽であろうが、私には、北京語も、広東語も、台湾語も、問題ではなく、ワンタン、シューマイ的中国語で、事足りているのである。

    獅子文六、何気ないあとがきのこんな一文でさえ好きだな

    0
    2019年09月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お気に入りの散歩ルートにある移情閣。傍らの石碑に本作の一節が彫り込まれており興味を持った。バナナの輸入とシャンソンと美食。移情閣を建てた実在の人物・呉錦堂と同じ姓を持つ台湾華僑の一家。お金持ちで家族仲は良好だが、それぞれちょっとした秘密を抱え、それが妙な具合に絡み合う。天童さん。息子・龍馬のために行

    0
    2023年06月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんてオシャレなんだろう。第一印象はそれだった。
     文体というか、当時の言葉づかいというか、粋でもなくモダンというわけではないが、なにやら遠い記憶の、さらに向うのほう、幼いころの憧れていた雰囲気がそこにある。当時の世相、庶民の生活が垣間見れて面白い。

     物語の舞台は昭和30年代。昭和が元気で賑やか

    0
    2018年05月07日

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