ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

880円 (税込)

4pt

天保八年、飢饉の村から九歳の少女、駒乃が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧へと成長する。忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。―全国の書店員が選んだ「世に出したい」新作!第1回本のサナギ賞優秀賞受賞作。

※本書は2015年に小社より刊行された著作を改稿し、文庫化した内容となっています。

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ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    今、行ける吉原

    大飢饉で餓鬼と乞食と屍人が溢れる地から吉原へ売られてきた少女の一生のお話。

    吉原の生活はもとより姉女郎(先輩)とのやりとり、昇進、禿(後輩)との関係など、作者は昨日まで吉原で生活していたのではと思うほどリアルかつわかりやすく描かれている。うっかりすると「〜ありんす。」が移りそうに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月30日

    身売りされる前の生活や吉原での出来事など細かく書かれていて苦しい。
    話の最初と最後が繋がった瞬間のああ!!ってなる感覚。

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月02日

    多くを語らずテンポよく進む文体から登場人物の雰囲気が感じられて、良質な落語の人情噺を聞いたような読後感がある。

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月13日

    吉原の日常や、そこで生きる女達の人間模様がスッキリと書き綴られていて、最終までスッキリと読み終わった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月03日

    『本のサナギ賞』第1回受賞作品。
    文芸に新風を起こすべく立ち上げた新人賞。
    選考委員には、書店員が加わる。

    本を売るプロとも言える書店員のお眼鏡に叶う作品となれば、今の時代の読者が求める作品ということになるだろう。


    さて、内容は462ページという長編ながら一気に読みたくなる作品だった。

    江戸...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年04月05日

    やむを得ない事情で吉原遊郭に口入りした少女が花魁に出世し、ゆくゆくは足抜けを企て悲惨な結末に陥る、そんなありがちな物語だろうとタカをくくっていましたがいい意味で裏切られました。精緻な吉原の情景描写にあたかもその街にいるかのような感覚さえありました。

    1

    Posted by ブクログ 2019年03月10日



    天保八年。奥州を襲う大飢饉により九歳の少女が女衒の手によって、江戸吉原の大遊郭へ売り飛ばされる。
    吉原の仕来りに抗いながらも、禿、新造を経て、やがて花魁へ。
    吉原からの足抜け。それは死を意味するが...
    最期の救い、心のよすがは宗教か。宗門に帰依すると。
    吉原を題材にした作品は数多あるが、本作は...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2018年09月20日

    久しぶりに本で泣いた。吉原に売られ、禿から一流の花魁になってゆく主人公の話。花魁話にありがちな男を取り合ってキャットファイト等なく、当時の花魁の生活がリアル。賞受賞作にも納得。

    1

    Posted by ブクログ 2018年02月03日

    第一回 「本のサナギ賞」受賞作(全国の書店員が選ぶ新人賞)



    天保八年、飢饉の村から9歳の少女・駒乃が江戸吉原へ売られた。

    勝気な駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、

    様々な事を学び、人気花魁へと成長する。

    そして、彼女が最後に下す決断とは。。。





    私の吉原のイメージは、
    ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2017年09月20日

    2017/09/20
    解説を除くと462pと(私にとっては中々)充分なボリュームだったけど読み始めるとあっという間だった。
    一章の中にも区切りがあるのも読み易かったのかも。
    吉原の話は笑えるような軽めな話もあるし、心中の話など辛い話もある。でも少し心がホッとなる話もある。
    楽しいとこだけ、辛いことだ...続きを読む

    1

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