東京の下町

東京の下町

815円 (税込)

4pt

4.5

戦前の東京の暮らしを回想した珠玉エッセイが復刊。

東京・日暮里で生まれ育った作家・吉村昭が、食べ物、風物、戦災など思い出を鮮やかに綴った。

「日暮里を下町と言うべきかどうか。江戸時代の下町とは、城下町である江戸町の別称で、むろん日暮里はその地域外にある。いわば、江戸町の郊外の在方であり、今流の言葉で言えば場末ということになる」

「私が日暮里で生れ育ったことを知っている編集者から、少年時代の生活を書くように、と何度もすすめられた。が、私は、まだそんな年齢ではなく、それに下町の要素が濃いとは言え、御郭外の日暮里を下町として書くのも気がひけて、そのたびに断ってきた。
しかし、私も五十代の半ばをすぎ、戦前なら故老の末席に入ろうともいう年齢になったことを考え、思い切って筆をとることにしたのである」

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東京の下町 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年01月02日

    吉村昭の、子供の頃のエッセイが好きで購入。何度か読んだことのあるエピソードもあるんだけど、何度だって読みたい。

    淡白な文章はエッセイでも同じで、だからこそ、急に遠くに去る光景や人々の背を追ってしまう気持ちになる。戦争の波、白黒でしか頭に浮かんでいなかった少女に突然色がのる瞬間。つい自分も少年吉村昭...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月14日

    戦前戦後あたりの東京下町における人々の生活や考え方、感じ方が非常に良く分かり大変得るものが多かったと感じました。当時の文化を伝える貴重な資料との評価はその通りと思いきます。

    0

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