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スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。ふたりは理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら大人になった。だが、ささいな誤解がかけがえのない恋を引き裂く――イタリアで二百万部の記録的ベストセラー! 同国最高峰の文学賞ストレーガ賞に輝いた、痛切に心に響く恋愛小説。
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久々に読みごたえのある良作
イタリアベストセラーというのが半分驚き。 というのも中身がけっこう暗めで、マイノリティの話なので、そんな大勢に読まれるのか、と・・・。 しかしながら読書好きは東西問わず、重さ、孤独が好きなのかもしれない。 感情移入しながら読んでしまう。
Posted by ブクログ
過去の傷を引き摺る男女の人生を辿りながら、その出会い、交錯、別れ、再会を繊細な筆致で綴る傑作。処女作で権威あるイタリア文学賞を受賞し、人口6000万人のイタリアで200万部を売り上げたのも納得。物語全体の完成度の高さはもちろんのこと、一文一文の表現の巧みさまで語り尽くしたくなる作品です。原語が読めた...続きを読むら、もっと素敵なのでしょう。
なかなかおもしろかった 「素数は1とそれ自身でしか割り切ることができない。自然数の無限の連なりのなかの自分の位置で素数はじっと動かず、他の数と同じくふたつの数の間で押しつぶされてはいるが、その実、みんなよりも一歩前にいる。彼らは疑い深い孤独な数たちなのだ」と本文には書いてある。 そして、孤独には『...続きを読む積極的な孤独(Solitude)』と『消極的な孤独(Loneliness)』があり、原題では前者が使われている。 主人公はふたり。アリーチェという少女と、マッティアという少年。 アリーチェは拒食症で、マッティアは数字の天才。 子どものころ、アリーチェはいじめにあっていた。そしてマッティアは発達障害の妹を公園に置き去りにしたことがある。妹はそのまま行方が知れず、マッティアはいつもそのことを後悔している。 アリーチェとマッティアは出会う。恋愛感情はあるのだろうか。それもよくわからないが、特別な関係ではあるようだ。ふたりはそれぞれの道を歩む。それでも完全に疎遠になるわけではない。 イタリアの小説なのだが、ラテン系の情熱的な空気はまったくなくて、むしろ白夜のような寒々しいイメージがつらぬかれている。これでイタリアでは200万部売れたというのだから不思議なものだ。 恋愛小説として紹介されているのだが、首をかしげたくなる。これは恋愛なのだろうか。 むしろ、孤独な人間たちが自らの生きる場所を探して彷徨う物語のように思う。そこには恋愛の要素もあるのだが、「素数たちの孤独」というタイトルからして、推して知るべしというところ。 登場人物たちの気持ちというか、素数として生きる感覚はよくわかった。誰でもそうなんじゃないかと思ったが、よくよく考えてみると誰もが素数なのではなく、合成数もいるのかもしれない。そして小生は合成数の気持ちはわからない。うまいタイトルだ。素数はどこまでも孤独な素数なのだ。
心と体に傷を負った少年少女が、苦しみを抱えながらもがきながら成長していく話。 それぞれの人生が交互に語られ、その孤独の深さにこちらも辛くなるが、微かな光が差し込むラストに心が救われた。人生の様々な局面で選ばなかった答えを、もし、自分が選んでいたら…そんなことを考え余韻に浸っている。
これでいい。終わり方はこれでいいんだと思う。途中でおそらく誰もが想像する終わり方だったら、安っぽいし、だいたいファビオとナディアが「なんだったの」になってしまうではないか。この終わり方だからこそ、いろいろ考えてしまうし、しみじみとした余韻が残る。
素数とは1とその数字以外に約数を持たない数字。つまり他の数字と共通点がないということになるだろうか。 アリーチェは幼い頃に習っていたスキーの練習中の事故で足に傷を負い、引き摺って歩かなければならなった少女。 マッティアは幼い頃に双子の妹を亡くしてしまった事に責任を感じている自閉症気味の少年。しかし、...続きを読む数学については天才的な才能がある。 この一見、何の共通点もない二人が出会い、お互いに強く惹かれだす。しかし、反発も生まれる。 双子素数というものがある。一つの偶数を挟んで隣り合う素数だ。11と13とか。 隣り合い、同じ素数という惹かれ合う関係でありながら、素数であるが故にそれ以外に共通項がない二人。 双子素数のように惹かれあいながらも、その間にある偶数のように確実な溝があり、それを超えられない二人。 そんな切ない恋愛小説。
1と自分の数字以外では割ることができない素数になぞらえた、それぞれが深い闇を抱えた男女の、運命的な出会いから、時に交わりながら歩んでいく孤独な人生譚。 独特なトーンで進んでいく物語は、不思議な吸引力を放ち、決してハッピーではないのに、なんともスッキリとした読後感を与えてくれる。
最初の数章は、独立した短編小説のよう。物語が繋がっていくのが謎解きみたいで、知らず知らず引き込まれる。
どうして人は誤っていることを承知で間違った選択肢を選んでしまうのでしょう。 誰だって孤独は辛いものなのに。
タイトルに惹かれて手にとった。読み終えて双子素数という言葉を噛み締めジンワリ。終わり方好きだなぁ。 ハヤカワepi文庫はいい本多い。
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素数たちの孤独
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パオロジョルダーノ
飯田亮介
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