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ときは戦国時代。本能寺ノ変が起きる、まさにその夜。本能寺のそばを、ふたつの人影が歩いていた。親しげに語り合っているのは、なんと織田信長と明智光秀。実はこの二人、ある茶器を求め、地獄から蘇ってきたのだ。冥府王の命令で、名器 「つくもがみ」 の行方を探っていく主従二人。そして彼らの前に現れる、悩める若き絵師・狩野元秀と謎の少女なべ。抗いがたい運命を背負った彼らは、それぞれの目的を胸に抱き、激動の時代を強く生き抜こうとする。そんな四人の人生が行きつく先は、果たして――。
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Posted by ブクログ
信長と光秀が冥府の指令で、九十九髪を探すお話。信長の主君らしい落ち着きある様子は好ましかったです。光秀が信長贔屓すぎて驚きましたが。メインは、元秀、鍋、新五郎からの視点で、特に堺の商人たちが信長にたいしてのやりとりが、面白かったです。でも、オチが何か物足りない…感じです。
死んだ後、冥府に行った信長と光秀が意外と仲が良さそうに見えた。 大半は絵師の狩野元秀からの視点だったが、元秀と武家の娘、なべとのやり取りが良かった。 なべが自ら動き出すことを決心して、成長したなべも良かった。 茶器つくもがみの付喪神とか出てきて、歴史ファンタジーだった。
結構面白かったのですが、最後の地獄に戻らず゜「付喪神」となった茶道具達にお茶会に連れていかれて・・・から、 永遠にお茶会をするの? 「なべ」はその後どうなるの? 元秀となべにその後進展はあるの? とか、いろいろ消化不良な気分かな?★
信長所有の茶入「つくもがみ」(九十九髪)は「付喪神」だった!本能寺の変で失われたはずの名物茶入が後世に残った歴史の謎を端緒に自在に広がる時代ファンタジー。 幻の茶入を求め、冥界からよみがえった織田信長と明智光秀の物語、狩野派の絵師・元秀と信長に国を滅ぼされた天涯孤独の姫君・なべの物語、武野紹鴎の...続きを読む嫡子・新五郎の目を通して描かれる天王寺屋と今井の二人の納屋衆の物語…きっとこんなことがあったにちがいないと納得させるストーリー展開が素晴らしい。 個人的には、最後に信長と光秀が連れて行かれる付喪神たちのお茶会の茶会記をつけてほしかった。
蘇ってきた明智光秀と織田信長の軽妙なやりとり、兄へのコンプレックスに悩める狩野元秀の目をとおしたイキイキとした堺の町と、茶人達の光と影。 どうもあの茶の湯ってのが私には理解できない世界だったのだが、この本ではそれを面白く書いてくれている。 途中まで★4つくらいに面白かったのだが、最後の最後に肩...続きを読むすかしをくらった気分になるのが残念。
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