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「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」――世の中の営みの不可解さに絶えず戸惑いと恐怖を抱き、生きる能力を喪失した主人公の告白する生涯。太宰が最後の力をふりしぼった長篇『人間失格』に、絶筆『グッド・バイ』、晩年の評論『如是我聞』を併せ収める。 (解説 三好行雄)
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Posted by ブクログ
現代にも普通にいてもおかしくありませんね。全く古さを感じさせない人物像です。 なぜか共感できる部分が多い。 この本を読んで「世間」とは何なのか、誰のことを言っているのかを自分なりに深く考えることができました。 まさに名著という本なので、一度は読んでもらいたい本です。
『人間失格』 文体も展開も分かっているのに、この人間臭さに惹かれるようにふと手に取ってしまう。もはや喜劇。 『グッドバイ』 未完の絶筆。主人公・田島は妻子を持ちながらも酒と女に溺れ、愛人を10人近く持つ。ある日気持ちに変化が生じ、愛人一人一人と縁を切り、真面目に生きる決心する。『人間失格』が陰なら...続きを読むば、こちらは完全に陽。田島のダメ男っぷりが光ります。舞台にしたくなるほどのテンポの良さ。絶筆が悔やまれる。
これは読者に対する許しの物語だと思った。 読者は引き込まれてしまって、常に鞄に入れて持ち歩いてしまうのではないだろうか。 端から見ると、とてつもなく人間として駄目な部類なのだが、目の前に現れたとき助けてしまうかもしれない。主人公にはそんな不思議な魅力があったのかもしれない。 彼は人間失格なのか、それ...続きを読むとも……
この本は本当に難しかった。途中でやめたくもなったけど、無事読み終えられてよかった。この主人公は吃りとか意味不明で考えてることも何か文学的で、全く理解できなかった。おかげで時間はかかったが、文学の読解力はついたと思う。
最低な男である。いつも人の顔色を伺っているくせに、自分に好意的な人の気持ちは踏みにじる。他人が自分を受け入れてくれないと傷つくのに、自分は他人を受け入れようとはしない。自分から社会に背を向けておいて、社会から拒否されたと言って嘆く。自分の感情にばかり気をとられて、他人の感情を思いやるゆとりがない。自...続きを読む分のことしか考えられない、情死の相手の名前すら覚えていない、そんな男。 そんな男の告白を、他人事だと切り捨てることができないのは何故だろう。実在したらとても付き合いきれないはずのこの男に、惹かれてしまうのは何故だろう。一人の弱い男が転落していくだけの話なのに、そこに祈りを見てしまうのは何故だろう。 私の中にも、彼の持つ「非合法」な何かがあるからだろうか? それとも、私は所詮「合法」の人間で、彼――というより、作者・太宰の、血を吐くようなお道化のサーヴィスを、憐れむふりをして楽しんでいるだけなのだろうか? 安全地帯から彼を見下ろして、こんな駄目人間でなくて良かったと、胸をなでおろしているにすぎないのだろうか? そもそも、この告白はどれが事実でどれが創作なのか、どこまでが本心でどこからが演技なのか? とにかく無数の「?」が頭に浮かび上がる。ある場面では主人公の駄目っぷりにイライラさせられながら、別の場面では「その通りだ!」と一緒に叫びたくなってしまう。読んでいて、こんなに心を掻き乱される小説は、そう多くない。しかも、どうしようもなく泥沼な心理状態を描いているのに、文章としては圧倒的に美しいのだから不思議だ。 さらに、肝要な点が語られていないのも不思議だ。なぜ主人公がかくも執拗な対人恐怖に苛まれることになったのか、父との確執や幼少時の性的虐待に鍵がありそうなのだが、それらについては不自然なほど僅かにしか語られていない。書かなかったのか、書けなかったのか。赤裸々に告白しているようでいて、核心に触れることは決して許さない、そんなミステリアスな所にも惹かれてしまう理由があるのかもしれない。 物語の終盤に主人公が達した、「ただ、一さいは過ぎて行きます」という心境は、絶望なのか、それとも救済なのか。それは読者が自分で判断するしかない。この作品は太宰の事実上の遺稿だというが、ここまで人生を捧げなければ人々の心を震わせる傑作は書けないのだとしたら、文学とはなんと激しく凄まじいものなんだろうと改めて思う。それはともかくこの作品は、極めて技巧的な優れた小説でありながら、小説という枠を超えた特殊な代物であるように、私には感じられた。
自分ダメなんですっていうことをモテ自慢を盛り込みながら告白する。 イライラするけど、文豪は人の内面を表現するのがうまいんだろうなって思ってしまった作品
太宰作品の王道。 大学時代に太宰治の本を、毎週読んで授業に挑む、、、 というのがあったのですが、毎月、ど~もブルーでした。 でも、それが大人への道だったのだと実感しています。
私もこれは私のことだと思ってしまった。 何回も読んでしまう一冊。 「生まれて、すみません」。。
映画になるというので読んでみました。 有名すぎて読む気がしなかったもののひとつ。 デジャヴュを感じたのでもしかしたら読んだことがあったのかもしれません。 金閣寺は挫折しましたが これは一気に読みきりました。 ていうか(こういう言い方は変かもしれないけど)ちょっとなぐさめられる。 「つまり、...続きを読むわからないのです。隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです。(中略) …考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひとり全く変わっているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです。」 「自分をいさぎよく死へ死へと追い込んでいくためにこの作品を書いた(解説より)」 …解説も衝撃的でした。あっちにひっぱられるよ・・・やばい。
主人公、「女達者」で「卑猥で不名誉な雰囲気」を漂わせているので、出会う女全てモノにしていくのだが、後半はもう女と出逢ったら過程とかすっ飛ばしてページめくったら同棲してるの面白すぎる 読者を死に誘うような魔力は感じられなかった
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