岳飛伝 四 日暈の章

岳飛伝 四 日暈の章

616円 (税込)

3pt

ついに金国と南宋が激突! 兀朮率いる三十万の金軍が南下、南宋は岳飛軍、張俊軍などを併せ二十万で迎え撃つ。緒戦から激しいぶつかりあいが続く。金軍の沙歇が、張俊軍の辛晃が、戦場を縦横無尽に駈け回る。胡土児も必死に兀朮を守り戦うが容赦ない攻めに難渋する。岳飛はついに乾坤一擲の策を繰り出した。一方、漢人による豊かな国を目指す秦檜の思惑は如何に――。中原で蠢動する第四巻。

...続きを読む

岳飛伝 のシリーズ作品

1~17巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~17件目 / 17件
  • 岳飛伝 一 三霊の章
    616円 (税込)
    負けたのだ。「替天行道」と「盡忠報国」というふたつの志の激突だった。半年前の梁山泊戦。瀕死の状態の楊令に右腕を切り飛ばされた岳飛は、その敗戦から立ち直れずにいた。頭領を失った梁山泊は洪水のために全てが壊滅状態にあった。一方、金国では粘罕(ネメガ)が病死した後、軍を掌握したのは兀朮(ウジュ)。そして青蓮寺が力を失った南宋も混沌とした状態だった。十二世紀中国で、熱き血潮が滾る「岳飛伝」開幕! 大水滸伝・最終章、待望の文庫電子版全17巻刊行開始。
  • 岳飛伝 二 飛流の章
    616円 (税込)
    淮水で金軍の兀朮が岳家軍と、ほぼ同時に撻懶が梁山泊軍と交戦するが、それぞれ退く形で一旦収束する。兀朮は楊令の遺児・胡土児を養子に迎え、南宋の宰相に復帰した秦桧は漢土の統一を目指し奔走する。一方、梁山泊の新頭領・呉用からの命令は相変わらず届かず、新体制下の模索が続いていた。子午山では妻・公淑の死を想い、王進は岩の上に座す――。静かに時は満ち、戦端の火蓋が切られる、第二巻。
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章
    616円 (税込)
    金軍総帥・兀朮が梁山泊の北に展開すると同時に、撻懶の軍も南進を始めた。戦いの幕がついに切って落とされた。呼延凌率いる梁山泊軍との全面対決となる激突だった。史進の遊撃隊の奇襲により、大打撃を蒙った金軍は後退し、戦いは収束。梁山泊は若い宣凱を単身金に差し向け、講和の交渉に入った。一方、岳飛は来るべき戦いに向け準備を開始する。それぞれの思惑が交錯し、血の気配漂う第三巻。
  • 岳飛伝 四 日暈の章
    616円 (税込)
    ついに金国と南宋が激突! 兀朮率いる三十万の金軍が南下、南宋は岳飛軍、張俊軍などを併せ二十万で迎え撃つ。緒戦から激しいぶつかりあいが続く。金軍の沙歇が、張俊軍の辛晃が、戦場を縦横無尽に駈け回る。胡土児も必死に兀朮を守り戦うが容赦ない攻めに難渋する。岳飛はついに乾坤一擲の策を繰り出した。一方、漢人による豊かな国を目指す秦檜の思惑は如何に――。中原で蠢動する第四巻。
  • 岳飛伝 五 紅星の章
    616円 (税込)
    南宋の宰相・秦桧は闇の中で戦いが終わってからのことを考えていた。そんな中、梁山泊の宣凱が岳飛を訪ね対話をする。岳飛は答えた。「中華を中華の民の国にしたい」と。一方、梁山泊の南の開墾地は本格的に始動。戦場では南宋軍の岳飛と金国総帥・兀朮が互いを求め、渾身の力を込めた激闘を繰り返していた。突然、秦桧から南宋軍に帰還命令が届く――。岳飛の決断とは。思惑が交錯する第五巻。
  • 岳飛伝 六 転遠の章
    616円 (税込)
    金軍・兀朮と呼吸を合わせたかのように戦を停止し、本拠に戻った岳飛。一方、呉用は宣凱に「岳飛を救え」と言い遺していた。梁山泊が救出に動き始める。ようやく臨安府に赴いた岳飛は、帝に拝謁後監禁されてしまう。独立軍閥を貫く姿勢が、宰相・秦桧の国造りにおける理念と衝突する。ついに、岳飛に死罪の処断が――。シリーズ前半、最大のクライマックスを迎える緊迫の第六巻。
  • 岳飛伝 七 懸軍の章
    616円 (税込)
    南宋の根本を揺るがす「印璽・短剣」と引き換えに、秘密裏に南宋を脱出した岳飛。直後、許礼ら南宋軍に追われるも、梁山泊の致死軍に守られ南下、大理の近くで居を構えることに。そんな中、弱体化したかに思われた青蓮寺の不穏な気配が其処彼処で感じられるようになる。一方、秦容のいる南の開墾地は銭が流通し、町としての機能が整い始めていた―。独り聳立する岳飛。ついに岳家軍、再起の第七巻。
  • 岳飛伝 八 龍蟠の章
    616円 (税込)
    『飛』の旗を掲げた岳飛のもとに、かつての仲間、孟遷や于才も加わり、さらに梁山泊からの援助を受けつつ、本格的に岳家軍が再興されていく。金国と講和した南宋は、韓世忠率いる水軍が、次の相手を梁山泊水軍と見据え準備を始めていた。南方では南宋軍が阮廉の村を襲い、岳家軍と衝突し惨敗したが、景〓(ろう)に寨を築く。ついに小梁山の秦容も守りを固めるため調練を開始する。深慮遠謀の第八巻。
  • 岳飛伝 九 曉角の章
    616円 (税込)
    戦いの気配が次第に濃厚になっていた。岳都で高山の民を加え調練の日々を送る岳飛。南宋水軍の韓世忠は遭難した梁紅玉を救うため、張朔の交易船を襲った。南下してくる南宋軍に対し岳飛は警戒を強め、小梁山の秦容と手を組むことに。金国では轟交賈の蕭けん材が、物流の動きがおかしいことを察知する。そんな中、小梁山と甘蔗園が何者かに襲撃された――。本格的な水上戦と新たな山岳戦に臨む第九巻。
  • 岳飛伝 十 天雷の章
    616円 (税込)
    梁山泊が南宋と金、それぞれと戦争状態に入った。呼延凌と兀朮が一進一退の攻防をしている最中、丞相・撻懶が病死した。金国内の混乱に乗じ、轟交賈の蕭けん材が監禁されるも、梁山泊の致死軍が救出した。水上では梁山泊の狄成らが、南宋の造船所を奇襲し、すべて焼失させた。一方、南では南宋の辛晃の動きを警戒する岳飛と秦容が互いに手を組むことを決める――。譎詐百端、風雲急を告げる第十巻。
  • 岳飛伝 十一 烽燧の章
    616円 (税込)
    七星鞭が吼え、胡土児が宙天に翻る。梁山泊軍と金軍は今、最終決戦の時を迎えようとしていた。米の不審な流れを追っていた南宋が陣家村を殱滅させた。致死軍に救出された蕭けん材は、小梁山から金国にいたる広大な大地に、国の垣根を超えた物流網を整備していく。一方、北に蒙古という強敵の姿も見え始めていた。岳飛は南宋に残った臣下達との邂逅を果たす。新たな時代の胎動を予感させる第十一巻。
  • 岳飛伝 十二 瓢風の章
    616円 (税込)
    呼延凌率いる梁山泊軍と兀朮率いる金国軍が、激戦を展開していた。両軍とも勇将を失うも、勝敗はつかず。そんな中、梁山泊水軍も動き出す。李俊は、交易船を狙う不穏な動きを見せていた韓世忠をついに追い詰め、打ち斃す。そして秦容と手を組んだ岳飛は、北への進撃の手始めとして南方・景〓(ろう)にいる辛晃軍五万に対して攻撃を開始――。あらゆる事態が急展開。各々が剛毅果断に挑む第十二巻。
  • 岳飛伝 十三 蒼波の章
    616円 (税込)
    奇策・霞作戦で挑んできた辛晃だったが、岳飛は高山兵を遣って景ろうを奪取した。劣勢の辛晃軍は、梁岳道を突くが、秦容と岳飛に阻まれ敗走。南宋の太子暗殺計画を知った燕青は李師師の元に向かうが、自身は深手を負い、彼女は既に毒に冒されていた。梁山泊水軍の李俊は、南宋の手に落ちた沙門島の奪回に成功する。金国の海陵王は、大軍で子午山を挑発し、史進の逆鱗に触れ――。生滅流転の第十三巻。
  • 岳飛伝 十四 撃撞の章
    616円 (税込)
    岳飛と秦容は、本格的な北進を前に戦略を練り、激しい調練を繰り返していた。中華統一の野望を抱く金の海陵王は、臨安府を狙い進軍するが、南宋軍の程雲に敗れる。十三湊で王清と再会した李俊はついに絶息する。岳飛は投降してきた辛晃の首を刎ね、秦容と南宋に侵攻を開始する。そんな中、史進から“吹毛剣”を届けられた胡土児は、兀朮より北辺に赴くことを命じられた。初志貫徹に挑む第十四巻。
  • 岳飛伝 十五 照影の章
    616円 (税込)
    狙うは、岳飛の首。しばらくの間、人夫となって潜伏していた南宋の程雲は、ついに岳飛に奇襲をかけた。岳飛は重傷を負い辛くも一命を取り留めたが、その際、程雲も負傷。そして岳飛と呼応し東進する秦容軍は快進撃を続けていた。梁山泊軍の呼延凌は、金軍との全軍対決に向け、準備を整えつつあった。一方、南宋で秦檜の病が深刻な事態となっていた――。三つ巴の最終決戦前夜、機略縦横の第十五巻。
  • 岳飛伝 十六 戎旌の章
    616円 (税込)
    中華全土が戦場と化していた。沙門島沖では狄成と項充が、攻めてきた敵の海鰍船に忍び込み、船もろとも消失させた。一方、海陵王は刺客を使い胡土児の暗殺を企てていた。羅辰は、南宋水軍が南の甘蔗園を狙っていることを察知し、象山の造船所に火を放つ。梁山泊軍は、姑息な手を使う海陵王に激怒し奇襲をかけた。岳飛と秦容は、中原で死闘を繰り返している。一つの中華を目指す忠肝義胆の第十六巻。
  • 岳飛伝 十七 星斗の章
    616円 (税込)
    梁山泊軍と金軍の果てしなく続く消耗戦。その最中、戦場に切り込んできた史進は兀朮にとどめを刺すも、深手を負い戦線を離脱。岳飛は南宋・程雲の首を獲り、臨安府に入る。一足先に呼延凌と合流した秦容は、金の沙歇との最終決戦に挑む――。激動の中華の地で、国とは何かを問い、民を救うために崇高な志を掲げ、命を賭した漢たちの生き様を余すところなく描き切った中国歴史巨編、遂に完結!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

岳飛伝 四 日暈の章 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年02月28日

    いよいよバトルシーンがメインになってきて、熱いオトコたちが前面に出てきてはいます。ただ、本人たちですら憧れの中で思い出している、ひと世代前の面々の方が、どうしても大きく見えてしまうんですね。これまで織りなされてきた物語を、ひとまわり小粒にした感じに思えてしまう。相変わらず読ませられる小説には違いない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月22日

    誰もが自分に問いかけ考えている。
    組織、チームの在り方と進む道を、そしてそれは自分の生き方を問い、考える事でもある。

    0

    Posted by ブクログ 2018年09月30日

    秦容の冒険記。みたいな感じになったなぁ~。
    南の地でどうのような開拓を行えるのか。
    やや楽しみ。

    0

    Posted by ブクログ 2018年05月01日

    岳家軍と金軍との戦い。格好良くてひりつく展開と戦闘描写は流石。梁山泊、特に秦容はもはや何を目指しているのか?と思ってしまうが、これはこれで漢達の物語。知らぬ地を開拓していく様にも戦いがあり楽しい。北方さんが自分で経験したことを元にしているのでは、と思うほどディテールが凄い。この話も今後の展開が楽しみ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月21日

    南宋と金軍の激突が続く中、梁山泊の側では秦容を先頭に甘蔗の栽培に乗り出します。何かが動きそうで動き出さない、ジリジリした展開にじらされます。

    0

    Posted by ブクログ 2017年03月05日

    金と南宋の激突、兀朮と岳飛の対決、力の限りの闘い
    その裏で、金国も南宋の内政にも変化があらわれる。
    戦いながらさらに混沌としていく。
    変化する梁山泊も含めて、五里霧中。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月23日

    本巻は岳飛VSウジュの総力戦

    ウジュは金国の総力を挙げた30万
    対する岳飛は南宋、張俊軍を集めて20万

    岳飛には兵力差を埋める為の秘策があった・・・


    南方の開墾地の秦容の方も徐々に厚みが増してきて読んでいて楽しいです!


    梁山泊が完全に外野にまわり、物語は歴史に限りなく限りなく近付いてきた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月17日

    ウジユ率いる金軍と岳飛率いる南宋軍の戦が長びいていた。南宋の秦檜は講話を考えるが岳飛の活躍が邪魔だとも感じている。
    岳飛の立場の微妙さが目につき始めた。

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月06日

    南宋というか、岳家軍と金の戦いが始まった、が、やっぱり梁山泊軍のいつもの面々がいないと物足りない感じがする。

    王貴はいけると思ったけどダメだったか…

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年05月31日

    全編に渡り金軍と南宋軍の全面対決が展開される第四巻。
    大軍勢のにらみ合い、読み合い、ぶつかり合い。「水滸伝」らしいヒリヒリするような闘いの連続。金軍では沙歇、南宋軍では辛晃がその能力を発揮。金軍の騎馬隊の進撃に対し長刀隊を編成し応戦する岳家軍。そして大将同士の一騎討ち、幾度も激突するウジュと岳飛。
    ...続きを読む

    0

岳飛伝 四 日暈の章 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

岳飛伝 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

北方謙三 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す