制服の恋情 身代わり結婚ノスタルジア

蒼磨奏 / Ciel

「君を見ていると襲いたくなる」無骨な手で乳房を揉まれ、下腹部を這う舌に、蕩ける身体。夫に抱かれると、胸が痛くなる。従姉を名乗り、冷静沈着な警官の宵と結婚した鈴。ぎこちない新婚生活だったけれど、不器用な優しさを見せる彼に惹かれていく。愛した男性から別名で呼ばれる切ない日々。そんなある日、真実を知られ一緒に暮らせないと飛び出した鈴に伝えられた言葉とは!?

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: プランタン出版
• 掲載誌・レーベル: ティアラ文庫
• ページ数: 304ページ
• 電子版発売日: 2016年12月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 5MB

[そよ · ★★★★★]

面白かった

鈴さんの前向きで明るい性格が、過酷な身の上話もほっと安心して読めます。物怖じせず、誰とでも交わせる軽快なやり取りは、クスリとさせられ、「うそつき」の章はハラハラしました。そして、胸がぎゅーーーーっとなるほど切なかったです。
名前を奪われ、人格を否定され、それでも『鈴』を失わなかった鈴さんはとてもたくましい女性です。
一方で、恋文を欲しがる可愛らしさも持っていて、これじゃあ宵さんもメロメロになってしまってもしょうがないですね。
宵さんのお手紙は、率直であたたかく、慈愛に溢れていて、とても素敵でした。
これからも仲睦まじく手をたずさえて日々を過ごしていけるよう、心から願っています。



たまに喧嘩をして、今度こそ行く先がいろいろできた鈴さんは、美弥子の所へ逃げ込むのか、はたまた桐生家本邸へ向かうのか……
どちらにしても、宵さんには不利ですね。みんな鈴さんの味方でしょうから(*´ ˘ `*)ｳﾌﾌ♡
かと言って、家に戻れば、お妙さんからの無言の圧力に耐えられず、何度でも何度でも自分の拠り所は鈴さんなのだと思い知ればいい。
鈴さんもあちらこちらに逃げ込めたとしても、結局、あの橋のアーク灯の下にいそうな気がします。どんなに喧嘩をしても、宵さんの不利になるところへは行けなくて、迎えに来てもらえるのを待っていそう。

そんな楽しい妄想を余韻にしつつ、そっと本を閉じます。

[まこと · ★★★★★]

漂う雰囲気が素敵

久しぶりに、購入して良かったなあと満足した作品。ぜひ皆様におすすめしたいです。いいなぁ恋文。挿絵も大好きな絵師様で、お話にとても合っていました。

[ブクログ · ★★★★★]

ふたりの雰囲気というか、せつない感情も
どんどん好きになっていく過程も
ほんとうに大好きな１冊となりました。

そうですよね。
モノがほしいのではないのです。
心が。心の有様をしたためた恋文が。
あぁ。なんてすてき。
私も恋文がほしい。。。。。

[匿名 · ★★★★★]

何度読んでも、鈴の家出から
涙が止まらなくなります…
宵が優しい人柄で、自分を責め悔やみ
ながら懸命に鈴を探し回るのも
胸に迫ります

＃泣ける ＃切ない

[(匿名) · ★★★★★]

ぜひ読んで欲しいと思います

鈴のトラウマ。辛い女中人生。こんな仕打ちってないのでは？と、読んでいて涙が止まらなくなる所もあり、映画化されても良いのではないかと思うほどのお話でした。
本当に大切なものは何か。
真実は何か。
見失ってはいけないと思いました。

愛の告白で、無表情で感情もこもっていない様な口調でも、受け止めてくれるのは鈴しかいないと思います。真剣だからそうなってしまうのでしょうが（笑）
何に心を動かされるかわからなかったのに、ちゃんとヤキモチ妬いている姿に、ニマニマしてしまいました。
心が温かくなるオススメのお話です！

＃胸キュン ＃泣ける ＃ドキドキハラハラ

[百日紅 · ★★★★★]

読みながら泣きました

マンガからの小説でしたが、中盤で泣きました。すごく切なかったぁ。でも、最後はとても良かったです。恋文いいですね♡

＃泣ける ＃切ない

[yurichitian20 · ★★★★★]

時代もの好き

従姉妹の身代わりで嫁いだ鈴
しかも嫁いだ先は子供のころに家宅捜索した警官の家
お互い何も知らないまま結婚という形から互いを知る
知ってなお、愛しい気持ちが宿り夫婦になった
素敵な話でした

＃胸キュン ＃アツい ＃ドキドキハラハラ

[匿名 · ★★★★★]

作者買い

堅物で表情乏しいヒーローがとても官能的でございます。挿絵も美麗。切なさもあり、短期間ながら育まれた深い愛もあり、これはもう素晴らしいロマンスでした。「約束したもの」のシーンでキュンキュンでした

＃胸キュン ＃ハッピー ＃感動する

[プチプリン · ★★★★★]

明治大正時代の雰囲気は大好きだけど、昭和初期になると戦争の影が出てくるので小説の背景としては好みではないのですが、お話はとても良かった。

どう考えても理不尽な境遇に置かれてるヒロイン鈴。
でも、健気で芯が強く明るく前向きな良い子。
従姉妹もよくこういう話にある意地悪な悪役じゃなく、鈴の事が大好きな強かなお嬢様なとこもいい。
エリート警官のヒーローも口下手で感情がわかりにくいけど情が深くて優しい人。

お話は、駆け落ちした従姉妹の身代わりでお見合い結婚させられた鈴と、何かおかしいと思いながらも鈴を受け入れるヒーローが次第に心を通わせていくもの。

ヒーローに惹かれていくうちに嘘をついている事に耐えられなくなっていく鈴は真実を告げようとするけれど嘘を吐かれることが許せないと言うヒーローの言葉に何も言えなくなってしまい‥

私もこんな旦那様が良いなぁ〜と思わせる良い夫です。

[如月弥生 · ★★★★★]

時は明治。大きな呉服屋を営む両親が亡くなり後を継いだ叔父夫婦に虐げられながら育ったヒロインが、駆け落ちした従妹の代わりに苦手とする警察官に嫁ぐ話。叔父夫婦は酷過ぎでしたが、従妹が味方だったのが救いですね。警察官であるヒーローが過去のトラウマから「嘘をつかれるのが大嫌い」と明言していたので、身代わりの秘密がバレるシーンはハラハラしましたが、過酷な状況で育ったヒロインが幸せになれそうな結末で本当に良かったです＾＾♪