貧乏物語

貧乏物語

726円 (税込)

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第一次世界大戦下の日本で、社会問題化しはじめた。「貧乏」の問題を直視した河上肇(一八七九―一九四六)は、なぜ多数の人が貧乏しているのか、そしていかにして貧乏を根治しうるかを古今東西の典籍を駆使しながら説き明かす、富者の奢侈廃止こそ貧乏退治の第一策であると。大正五年『大阪朝日新聞』に連載、大きな衝撃を与えた書。

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貧乏物語 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年06月07日

    現代と時代背景が異なるので少し想像しづらいが、これは物不足の時代における「貧乏物語」。大正以降の資本主義経済が生み出した社会的矛盾の原因と対策を述べる。

    限りある資源が富裕層の奢侈の為に費やされる。ゆえに貧困層に生活必需品が行き渡らない。そして貧困の追放のために資源は一般民衆の為に大量生産され、安...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月17日

    「貧乏」問題を、経済学の知見や古今東西の典籍に基づいて検討するもの。富裕層の奢侈を廃止することが貧乏対策になると説いています。なにしろ大正5年の古典なので、その理論的妥当性は別途の検討に委ねるとして、早くもこの時代から格差問題に理論的に取り組もうとしていた点に感銘を受けました。

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    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    為替の影響でインバウンド需要が再び戻り、街には外国人が溢れている。高級店はまるで外国人のために値付けされ存在するようだ。一方で日本人は度重なる値上げに賃上げが追い付かず、格安店を賑わす。コロナ禍が終息し、活気を取り戻したが、金持ち外人と格安国民のこの構図は辛い。やがてくるトリクルダウンまでの我慢なの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月04日

    軍備と徴兵が国民のために一粒の米・一片の金をももたらしたことは未だにない。▼國民が國威國光の虚榮に醉ふは、猶ほ個人のブランデーに醉ふは如し。彼れ既に醉ふ、耳熱し眼眛みて氣徒らに揚る、屍山を踰へて其の慘なるを見ざる也、血河を渉りて其穢なるを知らざる也。而して昻々然として得意たる也。幸徳秋水
    ※社会主義...続きを読む

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