場所

場所

627円 (税込)

3pt

4.0

父の故郷「南山」、母の故郷「多々羅川」、夫と娘を捨てて出奔した「名古屋駅」、作家としての出発点であり、男との複雑な関係も始まった「三鷹下連雀」そして「西荻窪」「野方」、ついに長年の出家願望を成就させた「本郷壱岐坂」。父、母を育み、様々な波乱を経て一人の女流作家が生み出されていった土地を、八十歳にして改めて訪ね、過去を再構築した「私小説」。野間文芸賞受賞作。

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場所 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「父は、徳島県との県境に近い

     香川県引田町の黒羽という所在に生まれた・・・」

    『場所』(瀬戸内寂聴著 新潮文庫)

    瀬戸内寂聴はこの中で

    父のことを「南山」に

    母のことを「多々羅川」に書いている。


    随筆のようでもあり、

    過去の人生を「再構築」した私小説のようでもある、

    不思議な空間

    0
    2009年10月16日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内さんが今まで生きてきた場所にまつわる話。自分の気持ちに素直に、突き動かされている姿がうらやましいというか、あこがれるというか・・・。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内寂聴の小説を読むのは初めて。というか、坊さんとしてメディアに登場する彼女の姿しか知らない私にとって、彼女の小説って所から新鮮だった。たまたま私が場所研究者であり、場所をテーマにしている大学の講義のレポート課題図書を探している中で、タイトルずばりの本書に出会ったわけである。といいつつも、映画好き

    0
    2013年11月14日

    Posted by ブクログ

    自分史の中で、エポックとなった場所を、
    齢80にして訪れ、人生を再構築するかのように文字に
    刻んだ私小説。

    場所と時間とは切り離せないもの。

    私も喚起されて、自分の‘場所’をいくつか訪れてみた。
    旅としてとても面白い。
    過去の場所を今旅し、見出す新しい風景。
    そしてそれが、また新たな頁となって心

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    うーん。。。必要に迫られて読んだ、初・寂聴さん。

    こんな恋愛&同棲は絶対嫌だな、、と読んでる間ずっと思った。
    小田も涼太もきつい。
    なんでこんな人らと一緒にいるのか。
    最後の人が井上荒野の父かな。
    しかし、読んでいて一番きついかったのは、
    最初の夫を含めて、複数の男たちに対して
    悪いのは一

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    寂聴が晴美だったって事くらい知っていた。なんとも情熱的な血のにおいのする小説を書いていることも当然知っていた。あの笑顔と心温まる説法の裏に、髪を剃らなければならないほどの何かがあったのであろうことも知っていた。乳飲み子を置いて年下の恋人の元に走る、それは世間では許されないこと。新聞や週刊誌そしてテレ

    0
    2011年08月01日

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