悩む力――べてるの家の人びと

悩む力――べてるの家の人びと

1,760円 (税込)

8pt

北海道、浦河――襟裳岬に近い海辺の町に共同住居「べてるの家」がある。病気や生きづらさを抱え呻吟の日々を送っていた人びとがここで出会い、集いはじめて二十年余り。メンバーはみずから会社をつくって、日高昆布の加工販売をはじめとする多彩でユニークな活動を展開している。そのモットーは「安心してさぼれる」会社だ。べてるのいのちは話し合いである。ぶつかりあい、みんなで悩み、苦労を重ねながら「ことば」を取りもどした人びとは、「そのままでいい」という彼らのメッセージを届けに、きょうも町へ出かけている。そんなべてるの力にふれるとき、人は自分自身への問いかけに揺さぶられ、やがて深く納得するのである。それぞれの人生を生きていくための、回復のキーワード。

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悩む力――べてるの家の人びと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【繋がる】

    人はなんのために生きるのか?
    人間の繋がりのために生きている。

    病気を抱えている時は
    みんなと一緒にいること
    みんなの中に入って、自分のことを話すこと。

    精神障がいを抱えている人達の生き方に学ぶことで、誰もが幸せに生きられるだろう。

    0
    2018年10月17日

    Posted by ブクログ

    結局、飾って装っても、そこで一瞬はしのげても、違和感しか生まれない。そればらば最初から裸で、自分を相手に預けるようにいたい。わたしというのは、自分の中にはいなくて、「あいだ」にあると思う。


    ●以下引用

    もし管理上の規則があったら、すべてが「規則にこう書いてあるから」と片づけてしまい、ひといひと

    0
    2015年01月11日

    Posted by ブクログ

    精神疾患を持つ人々が共同で暮らす北海道の「べてるの家」のルポ。精神病に馴染みのない人が読んでも感じる事、教えられる事が沢山ある。社会からこぼれ落ちた(排除されてしまった)人々が寄せ集まり、自分を語り、周りとつながりながらその人の人生を生きている姿は、私たちが普通だと思っている人生よりも、どれだけ人間

    0
    2013年09月03日

    Posted by ブクログ

    2002年発行。外部のジャーナリスト、斎藤道雄さんによる取材をまとめたもの。べてるのこれまでと現在を描いているが、同時に筆者自身が、べてると出会い、語り、受容し、変容する様子が描かれている。

    0
    2011年08月06日

    Posted by ブクログ

    この人たちは病気によって幸せを奪われているのではなくて、本来的に人間に与えられている「苦労が奪われている」人たちだと考えた。ー本文より

    0
    2011年02月15日

    Posted by ブクログ

    ものすごくよかったです。自立とは何か、働くとは何か、障害者と健常者の境目はどこにあるのか。「治る」とはどういうことか、考えさせられた。

    0
    2011年09月03日

    Posted by ブクログ



    みすず書房 斉藤道雄 「悩む力」 べてるの家 の人びと


    総合失調症患者の共同生活の場であり、仕事の場でもある「べてるの家」の活動記録。病気を折り込みながら 自立的な生活と仕事の日々を送っている


    病気を折り込んだ自立支援の例
    *不平等の貫徹〜できる人が仕事をし、できない人は仕事をしない

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    # 悩む力
    この本の中に私は自分を発見し、生き生きとした人間の生を感じました。こんなに幸せなことはなかなかないと思う。この本は、分裂病患者が共同生活を営む「べてるの家」を取材したドキュメンタリーである。

    記録に、印象に残った言葉たちを記しておこうと思う。

    ・(べてるでのSST社会技能訓練について

    0
    2017年10月07日

    Posted by ブクログ

    べてるの家について述べられたもの。
    精神病は治らなくても良いと考えている患者もいる。
    精神病はある一定の閾値を超えた人に過ぎないのではないかと思った。
    会話をすることの大切さ。これはミーティングを行う事にも表れている。結論は出なくても話すことが大切。

    0
    2014年05月06日

    Posted by ブクログ

     北海道の浦河にある精神障がい者の施設「べてるの家」は、どんな患者も排除せず、昆布製品の販売等で利益をあげている稀有な施設。
     べてるの家の考え方は、精神病を完治させるのではなく、病とともにある人生を肯定して幸せに生きようというもの。精神病の完治は非常に難しく、それを目的にした人生は苦しい。それなら

    0
    2013年01月04日

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