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日本人の底の底には無思想という思想、簡単に言ってしまうと美意識があるのではないかと思う――日本人が初めて持った歴史観、庶民の風土、「手ざわり」感覚で受け止める伝統的美人、義経という人気者、幕末三百藩の自然人格。歴史小説に新しい地平を開いた国民的作家が、、自らの発想の原点を解き明かす。評論家、江藤文夫による司馬への聞き書きに、さらに司馬自身が手を加えて完成した、対談ともインタビューともエッセイともひと味違う、不思議な読み応えの一冊。司馬文学を読み解くための良質なサブテキストともなっている。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年08月29日
タイトルに惹かれ購入。「手掘り」とは史実の根底に流れる思想に左右されず、歴史をフラットにみる目。であればこそ、著者の歴史小説は面白いのだと再確認。「竜馬がゆく」「義経」をわくわくしながら読んだが、改めて読み直すと新たな発見があるかもしれない。残念ながら聞き手の評論家の問い掛けは、策士策に溺れると言う...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月19日
なぜ南北朝時代の小説を書かないのか、どうやって小説を書き始めたのか、自身の系図的ルーツについて、自作の中でどれが好き、どうやって歴史上の人物の人となりをつかんでいくのか、というようなことについて。日本人観についても語っているが、司馬さんが日本史とどう向き合っているかというテーマの方が色濃い。メイキン...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月02日
歴史小説家としての司馬遼太郎が、歴史に登場する人物がどのような考え方を持って行動したのかを手掘り感覚で発掘し、対面しているかのように語っている。そこには「日本人とはいったい何者か」とうテーマが通底しているようだ。印象に残った話は、次のとおり。
(1)大坂は町人の町。お上を恐れない。
元禄時代の大...続きを読む
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