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Posted by ブクログ 2019年07月30日
あとがきで著者は「暗殺だけは、きらいだ」と語る。そんな著者が幕末に起こった暗殺事件を記した連作短編集。
普通に考えれば、暗殺なんてものに政治力や体制変革を期待するもんじゃない。むしろ、暗殺によって変わってしまうような社会や組織は遅かれ早かれ、変わってしまうものだし、ろくなものじゃなかったのだろう。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月18日
幕末に起こった暗殺事件を題材にした短編小説集。
ワザワザ小説集と言うような書き方をするのは、事件自体は本当に起こった出来事であり、歴史的検証や登場人物の後日談等も丹念に綴られている為うっかりすると史実かと思ってしまう程臨場感タップリのお話ばかりである。
もっとも幕末の諸藩の立場や個々の事件に関しての...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月16日
幕末から明治にかけてその変遷に関わった武士と暗殺を描いている。
著者は暗殺に対して非容認の態度で臨んでいる。
あとがきでも
「暗殺者という者が歴史に寄与したかどうかを考えてみた。
ない。」
としているが、
「このましくないが、暗殺者も、その兇手に斃れた死骸も、ともにわれわれの歴史的遺産である。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月02日
あとがきにあるが初期の作品であり、想像するにまだアシスタントは少なかったろう。しかし、自力で歴史を調べたのであろうがその濃密さは後の作品同様で細やかなエピソードでも取り上げ暗殺者達の生き様とその時の状況を浮き彫りにしている。それぞれが短編でありながらも有名無名を併せ数多くの人物を登場させ読み応えがあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月08日
古い本。
暗殺短編集。
幕末それなりに知っているつもりだったが知らない話ばかりであった。
後世に名を残した人も意外と遅咲きだったり苦労してたりといったエピソードが印象的であった。
そして、乱世はチャンスも多いが、生きるか死ぬかの世界でそれを分けるのは運であることも強く感じた。
生き残ることの大切...続きを読む
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