増補 民族という虚構

増補 民族という虚構

1,265円 (税込)

6pt

4.4

“民族”は、虚構に支えられた現象である。時に対立や闘争を引き起こす力を持ちながらも、その虚構性は巧みに隠蔽されている。虚構の意味を否定的に捉えてはならない。社会は虚構があってはじめて機能する。著者は“民族”の構成と再構成のメカニズムを血縁・文化連続性・記憶の精緻な分析を通して解明し、我々の常識を根本から転換させる。そしてそれらの知見を基に、開かれた共同体概念の構築へと向かう。文庫化にあたり、新たに補考「虚構論」を加えた。

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増補 民族という虚構 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    筆者の本を読むのは10年ぶり,自分の美意識と完全に嵌るまごうことなく最高の本だと思う(というか10年前に筆者に影響されて今の感覚がある気さえする)が,だからこそこれをそろそろ切り崩す必要があると感じる

    0
    2021年08月30日

    Posted by ブクログ

    タイトルからは想像もつかないほどに深い、良い本だった。
    イデオロギーに利用されるもろもろの概念は「虚構」であって、「民族」という概念もまたそうである。
    この概念はどこから生成してくるかというと、著者は「範疇化」という言葉を使って説明する。
    「範疇化によって複数の集団が区別され、民族として把握される。

    0
    2011年10月25日

    Posted by ブクログ

    全て飲み込めてないが、ひとまず
    私の卒論の結論と、重なるところがあって、運命だーと思って、引用するー
    私たぶんこの方の本好きそう。面白い!

    0
    2020年11月18日

    Posted by ブクログ

    民族紛争や平和構築の分野に興味があり、そもそも民族とは何なのか、といったところから手に取った書籍。

    民族とは主観的範疇であり、また、民族への同一性は「自らの中心部分を守っている感覚」であるという論旨は興味深く、勉強になった。
    一つの都市に二つの民族が同居し生活区域から学校まで別々である地域に訪ねた

    0
    2020年02月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人ー集合を連続させるものとして、人間という生きものの思考や認識の仕方そのものなどから、「虚構」といういわばシステムを洗い出し、ひとつずつ紐解いてゆく論著に感じた。人間存在の目は生まれつき脳によって「事実と異なってもその前後と連続する記憶」と事実をすり替えやすい構造を待ち、さらには育った集合によって

    0
    2022年12月31日

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