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なぜ日本人は、あのバカげたとしかいいようがない戦争を行ったのか。
日本が大破局への道を歩き始めた昭和戦前期、歴史の大転換を中心的に動かしたのは、天皇という存在だった。
その大転換が起きた主たる舞台は東大だった。
天皇イデオロギーと反天皇イデオロギーとの相克が最も激しく起きた舞台も東大だった。
「東大という覗き窓」を通して、近代国家成立の前史から、大日本帝国の終わりまでを見渡した著者、畢生の大作。
<第3巻の主な内容>
滝川事件 鳩山一郎と美濃部達吉/京大・滝川幸辰教授はなぜ狙われたか/狂信右翼・蓑田胸喜と滝川事件/筧克彦と「神ながらの道」/美濃部達吉、統帥権干犯問題を撃つ/ゾルゲ・昭和天皇・平沼騏一郎/天皇機関説論争が招いた二・二六事件/昭和天皇と満州事変/東条が心酔した平泉澄の皇国史観/神官・平泉澄と人間魚雷「回天」/二・二六事件 秩父宮と平泉澄の密談/公爵近衛文麿と平泉澄/終戦阻止クーデタ計画と平泉門下生/特攻と玉砕 平泉澄の戦争責任/東大法学部のタブーと恥/「太った豚」による矢内原忠雄追放劇
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