数学者の言葉では

数学者の言葉では

539円 (税込)

2pt

かつてコロラド大学で教えた女子学生から挫折の手紙が届いた。筆者は彼女を激励しつつ、学問の困難さを懇々と説く。だが、困難とはいえ数学には、複雑な部分部分がはりつめた糸で結ばれた、芸術ともいうべき美の極致がある。また、父・新田次郎に励まされた文筆修行、数学と文学の間を行き来しながら思うことなど、若き数学者が真摯な情熱とさりげないユーモアで綴るエッセイ集。

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数学者の言葉では のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    数学者藤原正彦氏のエッセイ集。とても読みやすいし淡々としたユーモアが心地良い。学者の視点から語られる学問への考え方、数学と文学の対比など内容は多彩だったけれど、何だかんだで新婚旅行記が一番面白かった気はする。ところどころそれはどうかなという意見もあったものの、数学者というのは普段こんなことを考えてい

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    2015年07月27日

    Posted by ブクログ

     数学者、藤原先生の強烈な個性爆発。『若き数学者のアメリカ』と一部重複する箇所があるように思うが、どのはなしも面白く読める。自分が日本人であると感じたいなら外国へ行くことだ。それも旅行程度の日程ではなく長期滞在をするに限る。日本人と自覚することでその後の人生にどんな影響があるのか、海外体験がプラスに

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    2013年03月01日

    Posted by ブクログ

    厳密な論理にもとづく科学。その中でも厳密な数学。その中でも基礎である数論は数学の女王とまで呼ばれる。科学を専門とする人間は変わったキャラクターを持つ人間が多い。曖昧な世界で生きる人と論理性の世界で生きる人間の世界に対する見方・取り組み方の違いが出るのであろうか。著者も数論を専門とする数学者で最近は本

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    2012年04月29日

    Posted by ブクログ

    「国家の品格」の著者として有名な方だけど、実はそれ以前から「若き数学者のアメリカ」を読んで知っていた。今回は(失礼ながら)神戸・元町の高架下の何屋さんか分からない店で入手した古本だったけど、一気に読んでしまった。面白い。コクがある文章表現に、ユーモアと深い考察が並立した世界。こんなエッセイを書いてみ

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    2012年04月01日

    Posted by ブクログ

    内容:新田次郎と藤原ていの息子の数学者藤原正彦のエッセイ。小川洋子が「博士」を書くきっかけになった人でもある。日本エッセイストクラブの賞を取ってたり。そして、高校の同級生の親父だったりもする。内容はアメリカ時代の話や日本論などいろいろ収拾がつかないけど、たぶんばらばらに連載した細切れを集めた本だから

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なんとなく、この人のエッセイを読んでしまう。
    たぶん頑固親父に説教されたい願望があるのだろうと思われる。
    結構私はきんぱち先生がすきなのである。

    エッセイを読んで、そうだ!そうだ!と思うことが多い。
    次はイギリスについての考察の本を読んでみたいと思う。

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    2015年07月14日

    Posted by ブクログ

    若き数学者・・に続く藤原正彦氏の著作。アメリカでの生活に限定されず、学者とは何ぞや、数学者とは何ぞや、アメリカ人とは、情緒とは・・等々について書かれている。数学者に限らず、学者が如何に苦しい生き方なのかという部分が垣間見えつつも、氏独特のユーモアにあふれていてる。

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    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    祖国とは国語に惹かれて続けてこれも購入。
    だが一番有名な
    国家の品格をまだ読んでいない・・・

    これも,この職業に就いて,今一度読み直したい本

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    最初の章、―ハナへの手紙―が一番印象に残る部分。大学院へ進学すること、研究を仕事にすることの大変さを問いている。
    昭和59年出版の本なので、内容的に時代遅れな部分もあるが、その他は楽しく読める。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かつてコロラド大学で教えた女子学生から挫折の手紙が届いた。筆者は彼女を激励しつつ、学問の困難さを懇々と説く。だが、困難とはいえ数学には、複雑な部分部分が張りつめた糸で結ばれた、芸術ともいうべき美の極致がある。また、父・新田次郎に励まされた文章修業、数学と文学の間を行き来しながら思うことなど、若き数学

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    2011年07月11日

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