世界史の構造

世界史の構造

1,496円 (税込)

7pt

4.4

資本=ネーション=国家が世界を覆い尽くした現在、私たちはどんな未来も構想し得ないでいる。しかし本書は、世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせることで、私たちの前に未来に対する想像力と実践の領域を切り開いて見せた。英語版に基づいて改訂した決定版。

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世界史の構造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    「交換様式」から世界史を見つめ直す。
    主に、カント、ヘーゲル、マルクスの史観と著者の新しい視点を比較しながら、これまでの世界史の流れを再構築し再解釈されていく。
    25歳の誕生日に出会った本だが、もう少し早く読みたかった。でも、いつだって今日が1番若いのだから大人になってからこの本に出会った意味を考え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月28日

    本屋でふと目につき、あまり深く考えずに購入しました。その意味では本当に偶然の出会いで、お恥ずかしい話著者のこともまったく知らずに「題名が面白そう」ということだけで購入しました。しかし本書は本当に面白かったです。これだけ読み応えのある本は久しぶりでした。世界史をダラダラと時系列に記述している本は巷にい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月09日

    産業資本の本質はあくまで、「労働力の商品化」にある(本書p.319)
    ここにはカールポランニーの悪魔の碾き臼をさらにわかりやすくしている。土地、資本、労働力(労働ではない)の商品化のうち、土地や資本の商品化は昔からあったが労働力の商品化によって全面的な商品化が可能となる。万物の商品化とウォーラーステ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    歴史の本ですが、交換様式という構造で世界史の流れを捉えているのが、興味深い内容でした。歴史上の出来事を断片とせず、背景を様々に考察し、共通項として読み取れることを交換様式というフレームでまとめていくことの面白さ。物量ともに骨のある内容で、通読するのにある程度の時間を要しますが、年末年始という長い休み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月17日

    交換様式のあり方から社会の形を紐解いていく。なるほどこうやって世界を見ていく方法があったんだと。世界が一致団結するために何が出来るのか、どのようなスタイルを取っていくのか、この本を通じて考えたい。まだまだ読み込みが足りないので、関連図書をめぐってまた読み直そう。

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    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    ある世代にとっての知識人の典型例が吉本隆明であるように、2000年代に人文社会科学を専攻した私のような世代にとってはの典型例は柄谷行人なのではないかと思っている。本書は2010年に出版された柄谷行人の大仕事であり、『日本近代文学の起源』に並ぶ氏の代表作であろう。

    2006年に出版された『世界共和国...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月14日

    なんてわかりやすくて、おもしろい本なんだろう。
    一気に読み終えました。
    柄谷行人は読者へのいたわりがある。
    読みやすいということは、自分がもっともよく理解しているということでしょう。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    8 資本と国家に対する対抗運動は一定のレベルを超えると必ず分断されてしまう。

    23 貨幣(交換様式C)に基づく力は、互酬性や再分配に基づく力とは異なっている。それは、他者を物理的・心理的に強制することなく、同意に基づく交換によって使役することができる。

    33 産業資本は労働者を搾取するだけでなく...続きを読む

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