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「歴史主義的普遍性」の基盤を大胆に覆す鋭い知性。 新たな思考の視座を極めて丹念に布置・構築して行く、最も現代的な「知の震源」柄谷行人の、鮮やかにして果敢な挑戦。 名著『マルクスその可能性の中心』につづく柄谷思想の原点となる歴史的快著。
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Posted by ブクログ
フーコー的な問題意識によって日本近代文学と、「近代」の成立の関係を描く批評。骨太で非常に面白い。僕たちの想像力のあり方すでに世界観の「転倒」の中にあるという指摘は重要。また、それでも近代化されていない形式としての「私小説」を論じるというのはとても刺激的です。
書きたい人のためのミステリ入門で照会されており読んでみた。文学批評など普段読まないが、知っている作品について新しい視点を得られたと思う。
近代日本文学史の本は意外にも数が少ない。それも戦後から現在に至るまでを扱ったものはほとんどない。この本も明治維新から戦前・戦中までが対象だ。分析の切り口は思いがけないと言えるほど特異で、それはそれで興味深かった。記述の文章は章によって随分印象が異なり、わかりやすい部分とわかりにくい部分がはっきりと分...続きを読むかれている。わかりにくい部分は使用語彙が評論家特有のもので、なぜこんな抽象語を使わなければならないのか。別の意味で語彙が乏しいと言わざるを得ない。格好をつけるより、誰にでもわかってもらう方が重要であろう。
うんうん唸りながら難解な本を読む面白さを久々に体感。形而上的な話が多くて正直滅入りそうでしたが、ある一瞬に柄谷行人の言わんとすることをふっと理解してしまったりなんかして、もんのすごい快感にさらわれました。楽しかった。でもこの内容をひとに説明しろと言われるとなかなか難しい。某授業との関連で、言文一致...続きを読む=内面の発見、のくだりと没理想論争くらいなら説明できるかな…。
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