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私が手に持っている花は存在する。私はそう思っている。だが、その花は、私が見たり触れたりするのとはかかわりなく、存在していると言えるのだろうか――物の、それ自体としての存在を否定し、私たちに知覚される限りにおいてのみ存在すると説く「観念論」。繰り返し提出されるこの考えに、なぜ人間は深くとらわれるのか。本書は、元祖・観念論者ジョージ・バークリの思想を論じ、観念論には「明るい観念論」と「暗い観念論」の二種類が存在すると説く。「存在するのは自分の心だけ」という独我論的発想とは真逆の、もう一つの魅力ある側面をたどる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年02月13日
冨田さんの本、ほんとめちゃ面白い
バークリーの分かり易い解説。
驚くべき観念論の豊かさに驚く。驚きつつ、違和感、疑問を拭えない。
そんで、バークリーへの批判として、そうそう、だよね、そこがずっと気持ち悪かったよ、というところを指摘してくれる。
でも、それでもバークリーの観念論の魅力を話す
が、最後...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月01日
ジョージ・バークリの観念論を、「明るい観念論」と評価し、その内容をわかりやすく解説。
わかりやすく解説されてはいるのだが、自分にはバークリの観念論が十分には理解できなかった。人間は観念としてしか世界を理解できないというのはよくわかるのだが、だからといって観念しか存在しないということにはならないのでは...続きを読む
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