永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」

永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」

815円 (税込)

4pt

陸軍士官学校を主席で卒業し、陸軍大学では成績優等者として恩賜の軍刀を授与された「陸軍の至宝」永田鉄山。
50歳にして陸軍省の要職、軍務局長に抜擢されたが、その1年後、白昼の陸軍省内で現役の中佐に斬殺されてしまう。

後年、「永田がいれば大東亜戦争は起きなかった」とまで評された男は、なぜ殺されたのか。怪文書が飛びかい、クーデター計画が相次いだ陸軍内の「派閥抗争」の渦中で、永田が闘い続けたものとは何か。

日本近代史上、類のない衝撃的な事件の真相に迫るノンフィクション評伝。

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永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月28日

    かの「永田の前に永田なく、永田の後に永田なし」と評される日本陸軍の至宝、永田鉄山の生涯を綴る一冊。永田は昭和10年に同じく陸軍中佐の相沢三郎の刃に沈むのだが、仮に永田が生きていれば大東亜戦争は起こらなかったとも言われる大人物である。永田を一言で説明するのは難しいが、長野県に生まれ、幼少期より一貫して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月02日

    これは読むべき一冊。感動した。正直永田鉄山については、名前を聞いたことがある程度の認識しかなかった。

    当時の日本陸軍にこういった人物もいたのだと少し驚いた。現実を見据えながら戦略を考え、合法的漸進的に改革を進めるという姿勢には共感した。

    歴史にifは無いが、もし暗殺されていなければ日本の歴史は変...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月21日

    東條英機の陸士一期先輩鉄山と言ふ厳つい名前、戦前陸軍の統制派と皇道派の対立、そして戦争への道、これら小生の戦前日本史のいい加減な脈絡に一本それなりの筋を通して貰つた書と言へる。

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    Posted by ブクログ 2015年07月30日

    軍務局長として相沢中佐に斬殺されたことで有名な永田鉄山であるが、その人柄、思想、陸軍における立ち位置、この事件の背景などについては何も知らないに等しかった。さすがに、本の帯にある「東條ではなく、この男だったら太平洋戦争は止められた」というコピーをそのまま信ずるわけにはいかないが、「この男」について知...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月18日

    もし彼があの時に暗殺されなければ、陸軍の暴走に歯止めをかけられた人物の筆頭だったはず、という仮説を検証した内容です。
    白昼陸軍施設内での斬殺事件を受け、永井荷風の日記には、「政党の腐敗、軍人の過激思想、国民の自覚無き事という三事が日本現代の禍根なり」と記した。
    日本が全国力を上げて、対外交渉をしなけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月20日

    陸軍の至宝と言われた永田鉄山の生涯を知るには良い書であった。ただ随所に『~だったと言われる』とか、『~のようだ』と言う表現があり、このために全体が印象論で書かれているように見えてしまうのが残念。また著者の右寄りな思想が垣間見える所が伝記としてのクオリティを更に下げている。

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    Posted by ブクログ 2016年02月24日

    永田鉄山の生まれ故郷、信州の諏訪まで足を運んでの取材、
    これを皮切りに生い立ちが紐解かれてゆく。

    ほかの書籍と比べると、永田を美化してるきらいがあるが、
    その人となり、とりわけ家庭人としての描写を読むと、
    陸軍軍人という肩書きをのぞいた魅力が垣間見え、
    それだけでも読んでみる価値はあるように思えた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月23日

     おもしろくない、あくまでも表面的に永田鉄山の人生をなぞっているだけ。
     暗殺の背景、特に相坂中佐と真崎甚三郎との関係を明らかにしてほしかった

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    Posted by ブクログ 2015年08月16日

    名前は知っているが具体的にどういう人かわからない永田鉄山がよくわかった。長野県諏訪市生まれの秀才。石原莞爾のような天才肌ではない。バランスのとれた人格と思考をもつ。人柄も真面目だが堅苦しいタイプではなかったらしい。第一次世界大戦を視察した経験からこれから起きる戦争は総力戦になると考え、陸軍の改革と国...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年05月18日

    軍の存在は戦争を回避するとこという真っ当な軍人の思考をもった人だなと思う。
    個人の存在で戦前日本の歴史の流れが大きく変わったかどうかは不明だけども、永田鉄山はこの人がいたら、と思わせる魅力があったのは分かる。

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