山怪 弐 山人が語る不思議な話

山怪 弐 山人が語る不思議な話

1,056円 (税込)

5pt

ベストセラー『山怪 山人が語る不思議な話』(2015年6月・山と溪谷社)、待望の続編、ついに刊行!

今回は、東北から中国・四国地方まで新たに取材を敢行、山里に埋もれつつある興味深い体験談を拾い集めた「現在形のフィールドワーク」である。
「新たなる遠野物語の誕生」としてさまざまなメディアで絶賛された前作からさらに拡張する、山で働き、暮らす人々の多様な語りは、自在にしてエキセントリック。
「語り遺産」ともいうべき、失われつつある貴重な山人たちの体験に、読む者は震撼しつつ、深い郷愁の念にとらわれる。

民衆の記憶を渉猟して築かれた新たな物語の誕生!あるいは、現代と近代の境界を漂う不定形のナラトロジー!


<目次>
第I章 胸騒ぎの山 八甲田山/真夜中の行軍/怖いモノは無視せよ!/落ちた火の玉/仏おろし/同じ夢を見る/夢で呼ぶのは/神様の孫/マタギの里で/狸もたまには騙す/蛇に魅入られた男/秋山郷の謎の火/森の大笑い/青い服の女/山の中で聞こえる音は/御嶽神社/大菩薩女/通じなかった祈り/蛇の鳴き声/駆け巡る笑い声/まとわりつく鈴の音/鷹が見たもの/闇に笑う男/犬を入れた訳/降りてくる山の神/山盛りの内臓/霊感は伝染する?/昨日の友達

第II章 彷徨える魂 切りたくない木/峠に集う者/続・楽しい夜店/山の日の出来事/二度と行かない小屋/白日の火の玉/狐の嫁入り/座敷わらし/幻の巨大石塔/止まるチェーンソー/最新科学と交差する謎/天に昇る煙/小さな帽子/線香のにおい/悪いモノ/見知らぬタツマ/虫捕り/立ち上がる光柱/ミミズ素麺/山寺の騒ぎ/オオカミと蛇/十津川村/行者の世界/チャクラ全開の人/回峰行/遭難者が見たモノ

第III章 森の咆哮 軽トラの待ち伏せ/行ってはいけない/消えた友人/黒い山/一人だけに聞こえる/不気味な声/手相見の警告/おろちループ/呪い神/拝み屋と憑きもの封じ/ヒバゴンの里/爺婆の茶飲み話/神船/良くないモノ/エクソシストと丑の刻参り/森とみそぎ/遍路ころがし/大蛇は寝ている/招くモノ/悪狸/犬神家/ヤマミサキ/婆と侍/雅な調べ

後書き― 怪異との付き合い方

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山怪 山人が語る不思議な話 のシリーズ作品

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  • 山怪 山人が語る不思議な話
    1,056円 (税込)
    著者の田中康弘氏が、交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。 話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。 山の怪談。 現代版遠野物語。 目次 序文 I 阿仁マタギの山 狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/生臭いものが好き/狐の復讐/見える人と見えない人/狸は音だけで満足する/消えた青い池/人魂、狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/蛇と山の不思議な関係/汚れた御札/マタギの臨死体験/叫ぶ者/白銀の怪物 II 異界への扉 狐と神隠し/不死身の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/ 道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる/謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/鶴岡市朝日地区/出羽三山/鷹匠の体験/奈良県山中・吉野町/ツチノコは跳び跳ねる/足の無い人/只見町/山から出られない/行者の忠告 III タマシイとの邂逅 帰らない人/死者の微笑み/迎えに来る者/ナビの策略/椎葉村にて/テントの周りには/宮城県七が宿町/なぜか左右が逆になる/不気味な訪問者/奈良県天川村/帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/飛ぶ女/帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/狐火になった男
  • 山怪 弐 山人が語る不思議な話
    1,056円 (税込)
    ベストセラー『山怪 山人が語る不思議な話』(2015年6月・山と溪谷社)、待望の続編、ついに刊行! 今回は、東北から中国・四国地方まで新たに取材を敢行、山里に埋もれつつある興味深い体験談を拾い集めた「現在形のフィールドワーク」である。 「新たなる遠野物語の誕生」としてさまざまなメディアで絶賛された前作からさらに拡張する、山で働き、暮らす人々の多様な語りは、自在にしてエキセントリック。 「語り遺産」ともいうべき、失われつつある貴重な山人たちの体験に、読む者は震撼しつつ、深い郷愁の念にとらわれる。 民衆の記憶を渉猟して築かれた新たな物語の誕生!あるいは、現代と近代の境界を漂う不定形のナラトロジー! <目次> 第I章 胸騒ぎの山 八甲田山/真夜中の行軍/怖いモノは無視せよ!/落ちた火の玉/仏おろし/同じ夢を見る/夢で呼ぶのは/神様の孫/マタギの里で/狸もたまには騙す/蛇に魅入られた男/秋山郷の謎の火/森の大笑い/青い服の女/山の中で聞こえる音は/御嶽神社/大菩薩女/通じなかった祈り/蛇の鳴き声/駆け巡る笑い声/まとわりつく鈴の音/鷹が見たもの/闇に笑う男/犬を入れた訳/降りてくる山の神/山盛りの内臓/霊感は伝染する?/昨日の友達 第II章 彷徨える魂 切りたくない木/峠に集う者/続・楽しい夜店/山の日の出来事/二度と行かない小屋/白日の火の玉/狐の嫁入り/座敷わらし/幻の巨大石塔/止まるチェーンソー/最新科学と交差する謎/天に昇る煙/小さな帽子/線香のにおい/悪いモノ/見知らぬタツマ/虫捕り/立ち上がる光柱/ミミズ素麺/山寺の騒ぎ/オオカミと蛇/十津川村/行者の世界/チャクラ全開の人/回峰行/遭難者が見たモノ 第III章 森の咆哮  軽トラの待ち伏せ/行ってはいけない/消えた友人/黒い山/一人だけに聞こえる/不気味な声/手相見の警告/おろちループ/呪い神/拝み屋と憑きもの封じ/ヒバゴンの里/爺婆の茶飲み話/神船/良くないモノ/エクソシストと丑の刻参り/森とみそぎ/遍路ころがし/大蛇は寝ている/招くモノ/悪狸/犬神家/ヤマミサキ/婆と侍/雅な調べ 後書き― 怪異との付き合い方
  • 山怪 参 山人が語る不思議な話
    1,056円 (税込)
    高度なテクノロジーが支配する現代に、原初的な恐怖を掘り起こし、 新たなる遠野物語として社会現象になった「山怪」を体験せよ! 山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験の数々。 ベストセラー『山怪』の第三弾が現る! 山岳、怪談、民俗学・・・・・・。 領域を超えて拡散する「語り」の魔術。 はじめに 山と人と怖いモノ I 戸惑いの森 優しい狐と幻の椿/浮き上がる人/魂との遭遇/森へ消えた飛行兵/ミミズ素麺と小さな人/ブナ帯に立つ男/死のサイン/入りたかった温泉/見つけてください―栗駒山/不吉な笑い声/何が光を見せるのか?/山で出会うモノ/子狐/穴から出てくる人/ワープする爺/消えないテレビ/騒ぐ木々/白神山地近辺/謎の血痕/消えた馬頭観音/寂しがりやの魂/火の玉を探す人たち/本州最北端の魂/甘党の狐/狐の警告/撃ってはいけない熊/丑三つの少女/ついてきた男/案内する火の玉/跳び出す婆/“羆撃ち”久保俊治さんの体験 II 闇へ続く道 座敷わらしと山の神/追いつけない鈴音/片品村の出来事/引き寄せられるバイク/案内される人/唐辛子を持っていく訳/見つけてください―上野村/切ってはいけない木と山中の太鼓/狐狸の宴/おにぎり婆/月はどっちに出ている/バスに乗りたかったのは/首括りの木/山音/狐火いろいろ/五十年目の神隠し/謎のスキーヤー/一緒に来たのは/ささやく男 III 霊域の生活 叫ぶ女/赤い部屋/夜の訪問者/大蛇の森/野焼きと火の玉/動かすと死ぬ/尼さんの忠告/一向一揆の里/火の玉ラッシュアワー/ツチノコの里/追いかけてくるモノ/犬と百人一首/不思議な相談/山から出られない人/行者の戦い/ノックは三回/消えるテレビマン/奥山の女性/最後の昼飯/神域の巨樹/帰りたかったのは/家に帰れない訳 あとがき―山怪話

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山怪 弐 山人が語る不思議な話 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    2巻目だが、1巻と同じくらい、怖かった。
    幽霊?と妖怪?と狐?狸?とUFO?
    いろんなものが出てくる。
    なぜこんなに怖いのか…霊感は全くないのだが、育った地域が山の中だから、と思う。
    2巻では自分の故郷の逸話も出てきて、さらに怖さが増した。
    読むのは2度目だが、最初の時と同じくらい新鮮に読めた。

    0
    2022年08月29日

    Posted by ブクログ

    マタギ、林業関係者、山間部にある集落の住民から語られる不思議な音や声の話、人魂の話、神隠し、狐や狸といった動物にまつわる話などなど。
    現在形の聞き語りからは、山には人智を超えた存在があるのだと感じさせる説得力があった。
    山小屋の話はどれもゾーッとする……。

    0
    2022年01月12日

    Posted by ブクログ

     前作に続き、山人が語る山での不思議な現象について。
     前作は阿仁マタギの話が多かったが、今作では四国を中心に全国の話を蒐集している。
     
     山怪は人に悪さをしないこともある。
     そこに意味を求めることは無意味である。

     特に、火の玉と拝み屋にまつわる話が多かった。

    0
    2017年03月20日

    Posted by ブクログ

    20170611 怪異譚は山と田舎が似合う。同じような話でも都市伝説になるときみ悪さが違って来る。自分は会った事は無いが山の経験から有っても不思議は無いように思う。

    1
    2017年06月11日

    Posted by ブクログ

    山で起こった不思議な話を集めた本。
    オチなどが特にないところがリアル。
    それゆえ得体のしれない怖さを感じる。

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

    「見えない」体質でよかった!
    この本を読んでいて面白いな、と思ったのは、山で仕事をする人たちがまず、開口一番に「なにも変なものは見たことない」し「怖いことにも遭ったことはない」というが、同僚や知り合いが狐に化かされたり、本人が「不思議なことはあった」と言ったりしていること。要は、自分がそういう目に遭

    0
    2020年03月12日

    Posted by ブクログ

    東北を飛び出して関東、四国地方の山にまつわる不思議話が収録されている。
    肝が据わっている人物が一番強い。まさにそのとおりだ。

    0
    2019年06月15日

    Posted by ブクログ

    今でも狐や狸が人を騙しているのって、
    なんだかいいなぁ。
    私は嫌だから山には行かないけども‼︎
    登山者ではなく、山で生きる人メインの話だから
    地味だけど素直に山は不思議だと思える。

    0
    2018年08月24日

    Posted by ブクログ

     現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
     今作も山里ならではの話に溢れており

    0
    2017年05月13日

    Posted by ブクログ

    第2弾ということで若干ネタが薄くなったような印象があるし、それ山の話じゃないやん! とツッコミたくなる小咄もいくつかあったりするが、全体としては前作を踏襲して不気味な空気を醸し出している。
    山の仕事を生業にしている人たちとは比べるべくもないが、自分も趣味レヴェルでチョロチョロと山歩きをする機会が多い

    0
    2017年04月05日

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