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Posted by ブクログ 2013年02月04日
ーーーなぜわたしの人生には、幸せなことしか起こらないのか?
美咲は、古びたアルバムを開いた。彼からのプロポーズ、大学合格…そこには様々な幸福の光景が。
ところが、一枚の写真から蘇ってきたのは、(自分は幼い頃に死んだ)という、あまりにも鮮明な記憶だった。混乱する美咲に母が語り始めた、戦慄の「家族の物語...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月31日
オムニバスホラー。非の打ち所のない幸せな人生のはずだったのに、それが崩れてしまう衝撃。塗り替えられた記憶の意味。不条理ホラーのように思えたけれど、最後まで読むとこれはミステリでもありました。うわ、なるほど! そういうことだったのか。
お気に入りは「正義の場面」。これにはやられたなあ。とても「ありがち...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月18日
ある家族を描いた連作短編集。御茶漬海苔先生のカバーイラストとタイトルから凄惨な内容を勝手に期待してしまった私が悪い(するな 笑)。でもたしかに先が気になって急いで読んでしまったので、面白いことは面白い(のか?)。
幸せ過ぎる自分の人生に疑問を持った辺野古美咲。ある日幼少時の写真を見て当時の記憶がよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月18日
幸せな人生を送り、結婚を数ヶ月後に控えた美咲は、一枚の写真から自分の記憶に疑いをもつ。そこから浮かび上がる歪んだ家族の物語。
記憶と狂気。いかにも小林さんらしい作品。
完璧な子どもを望むあまり中絶を繰り返す「清浄な心象」と、公平が一番大事だとする「公平な情景」が、特に印象的。まったく噛み合わない会...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月31日
拘りが極端に走りすぎると狂気に。理不尽さにいらいら。それが作者の持ち味ではあるのですが、後味の悪さが目立ちました。
「幸福な眺望」
きれいにまとまったホラー。自らの曖昧な記憶を疑問視した女性が行き着くある決定的な幼少時の記憶。そして対峙しなければならない相手とは。
「清浄な心象」
一切の(化学物質な...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月19日
期待通り、不気味でグロテスクで笑える。
なんでだか、すっごく怖いのに笑っちゃう。
完璧な子供を産みたいって何度も中絶する話、不妊で悩んでる人には堪らないと思うけど、なんとか男性が説得しようと頑張ってるのに『じゃ同意書かいて』っていう無限ループが笑える。
理路整然と狂っているから、なんか可笑しい。
だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月26日
物語に登場する人物の個性が強すぎると言うかなんというか。
おじいちゃんの話はグロかったですけど、自分の正義を貫いているのが良かった。
七奈の完璧主義、迩の担任の先生の考え方はなんか気持ち悪くておぞましい感じがまたたまらない。
美咲が七奈(母)に洗脳されていると思ったら、妄想と言うか二重人格?だった事...続きを読む
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