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Posted by ブクログ 2014年02月11日
長崎医学伝習所開設に続き、小島養生所開設に向けてポンペや松本良順が奔走する。地元長崎に日本初の西洋式病院が開設されたことは初めて知りました。長崎という街は独自の歴史があって、長崎の街をまた散策してみたくなった。
奥御医師の視点から幕末という時代を見ているのが、今まで読んだ幕末物と違ってとても面白い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月03日
本筋から離れるが、良順つかえる将軍一橋慶喜は、無能な人物と思っていたが、朝廷、薩長との駆け引き、さらには腹を据えた人が垣間見られ、もっともっと知りたい人物となった。関寛斉もそう。
他国の価値観が蘭学を通じて入り、今までの階級や社会制度の崩壊。興味深いのが良順の父、佐藤泰然。実子をすべて養子にし、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月21日
第三巻から徳川慶喜や新撰組が登場し、話が急展開する。松本良順はあくまで幕府の立場で活躍する。もう一人の主人公の島倉伊之助は故・佐渡に帰り時勢の中に現れない。今後彼がどう活躍するのかが非常に楽しみ。
十四代将軍・徳川家茂について詳しく触れられているのが印象に残った。家茂は大変な時代に十代で将軍になって...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月17日
文久2年(1862年)ポンペは日本を去った。松本良順もその年西洋医学所(東京大学医学部の前身)へ移る。着任早々今までの学制を廃止し長崎医学伝習所の制度をそのまま持ち込んだために守旧派の伊東玄朴によって追い詰められていた。しかしある失態から玄朴が罷免されため良順の西洋医学所は玄朴の拘束から解放された。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月21日
ポンペは、ただ一人で長崎の医科大学7教科を教授した(彼の学生時代のノートを頼りに)比類がない。しかし主人公伊之助が彼の蔵書を勝手に読むのが不快で、ついに放逐した。その主人・松本良順もストレス解消の面もあったろうが遊女が好きで、葵の御紋服を与えるとは只事でない。しかし「落籍して妾とする」という便法をあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月22日
内容(「BOOK」データベースより)
ポンペの帰国とともに江戸の医学所の頭取となった松本良順は、緊張した時局の中で不眠に苦しんでいる一橋慶喜の主治医となり、阿片を用いてこれを治す。一方、語学の天才・伊之助は「七新薬」という蘭方の医書を刊行するまでになったが、その特異な性格が周囲に容れられず、再び佐...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月04日
江戸に戻った松本良順は、幕府の中枢に近づいていく。
良順が治療した一橋慶喜、徳川家茂、または新撰組(近藤、土方)などについて、それらの要人の素顔を見事に描写していて興味深い。
特に新撰組については、衛生面を守らせ、豚や鶏を飼わせたというエピソードは面白い。(豚や鶏に残飯を食わせ、且つそれらを食とする...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月25日
長崎から江戸に戻った松本良順は伊東玄朴らが創立した西洋医学所の頭取となる。そこでポンペ式の授業を取り入れようとするも保守的考えが根強い当時の書生から反発を受けることとなる。その後幕末の動乱の中、京都に滞在していた一橋慶喜の主治医として京都に上る。その後江戸に戻るも、征長戦争のため将軍家茂が大坂に向か...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
正義・因循の両論は、争いの段階になればもはや根も葉もない。逆に、根も葉もないからこそ争いが血を見るのであろう。実態のあるものには、ひとは決して他人を殺すほどの昂奮はしないものだ(176頁)
吾等は、樹木を崇拝するにあらず。…沙漠に立つれば一目分明のごとく、森林は人々に崇高の念をおこさしめ、黙思沈考...続きを読む
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