項羽と劉邦(中)

項羽と劉邦(中)

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

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叔父・項梁の戦死後、反乱軍の全権を握った項羽は、鉅鹿の戦いで章邯将軍の率いる秦の主力軍を破った。一方、別働隊の劉邦は、そのすきに先んじて関中に入り函谷関を閉ざしてしまう。これに激怒した項羽は、一気に関中になだれこみ、劉邦を鴻門に呼びつけて殺そうとするが……。勇猛無比で行く所敵なしの項羽。戦さ下手だがその仁徳で将に恵まれた劉邦。いずれが天下を制するか?

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項羽と劉邦 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 項羽と劉邦(上)
    990円 (税込)
    紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。
  • 項羽と劉邦(中)
    935円 (税込)
    叔父・項梁の戦死後、反乱軍の全権を握った項羽は、鉅鹿の戦いで章邯将軍の率いる秦の主力軍を破った。一方、別働隊の劉邦は、そのすきに先んじて関中に入り函谷関を閉ざしてしまう。これに激怒した項羽は、一気に関中になだれこみ、劉邦を鴻門に呼びつけて殺そうとするが……。勇猛無比で行く所敵なしの項羽。戦さ下手だがその仁徳で将に恵まれた劉邦。いずれが天下を制するか?
  • 項羽と劉邦(下)
    880円 (税込)
    楚漢の天下争いは勝負がつかない。圧倒的な項羽軍の前に、穀倉のある山にのぼってこれと対峙する劉邦軍。やがて和議成って故郷に帰る項羽軍を劉邦は追撃し垓下に囲む。ある夜、包囲軍の中から楚の国の歌が湧き上がるのを聞いた項羽は、楚人はことごとく漢に降伏したかと嘆き、天が我を滅ぼしたことを知る。あらゆる人物の典型を描出しながら、絢爛たる史記の世界を甦らせた歴史大作。

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項羽と劉邦(中) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎は毀誉褒貶が好きだなぁと思う。誰かを祭り上げる筆には嬉々として余念がないし、劉邦を貶めるときは本当に楽しそうだ。古代のゴシップを描いている気分なのだろうか。

    張良、字名は子房、韓の国の宰相の息子である。劉邦に会い、配下に入り、項梁の下に入る。韓の王族を探してきて王とする。項羽と分かれてから、西進する。勝ったり負けたりしながら、楊熊を破る。南陽と宛を下し、武関から関中に咸陽に入る。趙高は焦る。胡亥に自殺させ、兄の子の子嬰を立てる。子嬰は趙高を殺して秦王となった。咸陽宮に入ると、劉邦は美女に突入した。蕭何は行政文書を押さえた。霸上に戻る。秦の法を撤廃し、人を殺すもの、傷つけるもの、盗むものを裁くとする。

    劉邦はおバカなことに関を閉ざし、項羽の関中入りを阻止して、攻められそうになると後悔した。もう項羽に殺されるぜ?という時に張良に頼る。張良は項羽の伯父項伯に貸しがあった。命を救ったことがあるのだ。この時項羽は鴻門という場所に陣取っていた。とりあえず命乞いによって許されて這々の体で逃げ帰る。

    項羽は略奪を許した。子嬰の首を刎ね、咸陽を焼き払った。都を関中に構えてはどうかと言われた項羽は、彭城を都としたいと言い出した。劉邦は巴蜀と漢中の王に追いやる。そして義帝を殺してしまった。この頃韓信は劉邦に身を寄せる。韓信は蕭何に会う。漢中に入り、韓信は将軍になった。

    劉邦はふたたび関中を攻める。章邯と戦い、破り、自殺させる。蕭何はかっての秦の官吏をチェックし、治世を始める。

    項羽は劉邦などいつでも潰せると思い、斉を攻める前に韓王を殺してしまった。理由がなくなった張良は劉邦の元に帰る。斉を倒す。虐殺に余念がない。

    劉邦には論功行賞に不満を持つ者たちが雪崩うって味方してきたのはいいが、もとの10倍の兵をまとめるのは大変だった。戦略も何もなく、進むだけで良かった。彭城に着いた時、項羽は斉で人を埋めるのに忙しくていなかった。劉邦は酒と女に溺れ、張良は呆れ果て、夏侯嬰だけがどなったが意味がなかった。項羽は3万だけを引き連れて彭城にとって返す。みんな逃げた。

    韓信が睢水に人を引いていると聞いて、劉邦はそっちにいった。後ろから項羽が来る。夏侯嬰と劉邦は沛の町まできたが、楚兵でいっぱいだった。そこで情報を得て下邑に向かう。碭でようやくみんなが集まってくる。
    黥布は項羽の下の将だったが、彭城が落ちた時も、劉邦の追尾にも参加しなかった。中立かもしれないと劉邦は期待する。張良と韓信がいる滎陽城に入る。黥布は項羽に攻められて滎陽城に入る。項羽が滎陽城を攻めてきた。戦は長引く。陳平が項羽軍の内部の離反を画策する。范増を疑うよう仕向けた。他の三人の将も疑われた。劉邦は脱出し、滎陽城は落ちる。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    新たな参謀・張良が登場した。そして、有名な「鴻門の会」の場面へと進む。しかし、劉邦の劣勢を思うと、この伝説は一味違った視座が与えられた。中巻では、やがて項羽の天下とはならないことが判っていても、劉邦軍の潰走・敗走に気が沈む。劉邦を慕うが故に身代わりとなった紀信とその友・周苛の最期が凄まじい! 劉邦はつくづく良い家臣に恵まれた、天が選んだ逸材なのだと感じた。

    0
    2018年10月19日

    Posted by ブクログ

    逃げてばかりの劉邦。
    恐ろしい項羽。
    面白い。
    たくさんでてくる将たちの人間性たちも面白い。
    そして紀信と周苛・・すごい。

    0
    2018年08月07日

    Posted by ブクログ

    いよいよ、劉邦たつ!
    集う仲間たちとその死を乗り越えて、下巻に続く!

    この巻では、エピソードを入れながら、いろんな武将が出てくるよ。張良、韓信をはじめとして、陳平の某策、黥布裏切りのお話と紀信の身代わりのお話など、劉邦を取り巻く、個性豊かな人物が紹介されていきます。

    0
    2018年02月12日

    Posted by ブクログ

    生きるために、食物を得るために、戦って領土を拡げるしかなかった時代。
    たくさんの登場人物が出てきますけど、その誰もが惹きこまれる個性を持っています。もし、この時代に生きていたら自分はどの人のように振舞っていただろう?と考えさせられました。

    0
    2015年12月29日

    Posted by ブクログ

    堯・瞬・夏・殷・周・秦・漢・三国・晋・南北朝・隋・唐・五代・宋・元・明・清・中華民国・中華人民共和国。
    ぎょう・しゅん・か・いん・しゅう・しん・かん・さんごく・しん・なんぼくちょう・ずい・とう・ごだい・そう・げん・みん・しん・ちゅうかみんこく・ちゅうかじんみんきょうわこく。
    今年95歳になる祖母が、「こうやって自分は中国の歴史を覚えた」という、呪文のようなお経のような、丸暗記文句です。
    祖母がこれを覚えたのは女学校の時代のはずなので、その頃には「中華民国」で終わってたんでしょうけれど。
    この判じ文句で言うと、かなり前半。秦と漢の間の激動の時期が物語の舞台です。
    漢の初代皇帝になった劉邦。日本で言えば豊臣秀吉のような、氏素性の知れないド庶民の出身。知恵も度胸も武勇も無いが、なんだか人望だけはある。
    事実上、秦の軍隊を滅亡させた、つまり秦帝国を滅ぼした項羽。楚というかつての王国の貴族の血を引き、度胸も武勇も超人的。だが、微妙に人望だけは欠ける。
    中巻は、とうとう秦の都に項羽・劉邦が突入。偉大なる秦帝国が滅ぶ。
    それとともに、項羽と劉邦の対立が始まる。両雄並び立たず。
    適わないから、膝を屈して許しを請う劉邦。殺せばいいのに生かしちゃう項羽。
    その後。
    適わぬまでも挙兵する劉邦。劉邦軍を何度も撃破する項羽。
    そんなこんなの合間に、張良、韓信と言ったわくわくするような天才的な男たちが、蛾が集まるように劉邦陣営に集まってくる…。
    巨大な秦帝国が崩壊するそのカオスな快感と、とうとう項羽vs劉邦が始まるワクワク感。
    イッキに下巻に向けて。

    0
    2015年09月22日

    Posted by ブクログ

    これまで長い時間をかけて、上巻、中巻と読み進めてきたが、ここにきてやっと大好きだと、もっと知りたいと思えるキャラクターに出会った。
    彼の名は「紀信」という。
    周りの人間、もちろん味方や同郷の者を罵倒し、批判する。劉邦もその例外ではない。
    しかしながら、彼は劉邦だけを愛し、劉邦のために劉邦となる道を選んだ。
    究極のツンデレがここにはある。

    0
    2015年02月04日

    Posted by ブクログ

    上巻より中巻の方が話が進み、面白かった!有名な鴻門の会も出てくるし。にしても項羽と劉邦は人間性が対極である。勇猛果敢だけれど若さゆえ突っ走りがちな項羽、知恵が回るけれど臆病、怖がりすぎな劉邦。敗走する際に我が子を何度も馬車から突き落とすって、その子らの親だろ!と。こんな臆病で怖がりな劉邦がこの後、どうやって漢帝国の開祖になるのか続きが楽しみ。因みに劉邦に降ってきた韓信、なかなかイケメンです!(笑)

    0
    2015年01月11日

    Posted by ブクログ

    彭城での大勝から一転して遁走した劉邦が滎陽まで下がって籠城戦、そこに奇策の陳平が合流し、劉邦の影武者となった紀信と殿軍周苛の犠牲で漢軍が撤退に成功する。本巻最後の部分は印象深かった。古代中国人の思想や気質にも大いに驚かされたが……遁走時に子を車から投げ捨てる劉邦…
    各場面で重要な働きをする人物に焦点を当てつつ現場の動静を描写する手腕に感動した。読んでいて楽しい。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    中巻は劉邦の陣営の話しが主で、張良、蕭何、韓信が登場します。どの場面も面白いけれど、「鴻門の会」「劉邦の遁走」が特に緊張感あって面白かった。劉邦の負けっぶりもいいし、不思議な魅力の持ち主。

    0
    2025年08月02日

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