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Posted by ブクログ
司馬遼太郎は毀誉褒貶が好きだなぁと思う。誰かを祭り上げる筆には嬉々として余念がないし、劉邦を貶めるときは本当に楽しそうだ。古代のゴシップを描いている気分なのだろうか。
張良、字名は子房、韓の国の宰相の息子である。劉邦に会い、配下に入り、項梁の下に入る。韓の王族を探してきて王とする。項羽と分かれてから、西進する。勝ったり負けたりしながら、楊熊を破る。南陽と宛を下し、武関から関中に咸陽に入る。趙高は焦る。胡亥に自殺させ、兄の子の子嬰を立てる。子嬰は趙高を殺して秦王となった。咸陽宮に入ると、劉邦は美女に突入した。蕭何は行政文書を押さえた。霸上に戻る。秦の法を撤廃し、人を殺すもの、傷つけるもの、盗むものを裁くとする。
劉邦はおバカなことに関を閉ざし、項羽の関中入りを阻止して、攻められそうになると後悔した。もう項羽に殺されるぜ?という時に張良に頼る。張良は項羽の伯父項伯に貸しがあった。命を救ったことがあるのだ。この時項羽は鴻門という場所に陣取っていた。とりあえず命乞いによって許されて這々の体で逃げ帰る。
項羽は略奪を許した。子嬰の首を刎ね、咸陽を焼き払った。都を関中に構えてはどうかと言われた項羽は、彭城を都としたいと言い出した。劉邦は巴蜀と漢中の王に追いやる。そして義帝を殺してしまった。この頃韓信は劉邦に身を寄せる。韓信は蕭何に会う。漢中に入り、韓信は将軍になった。
劉邦はふたたび関中を攻める。章邯と戦い、破り、自殺させる。蕭何はかっての秦の官吏をチェックし、治世を始める。
項羽は劉邦などいつでも潰せると思い、斉を攻める前に韓王を殺してしまった。理由がなくなった張良は劉邦の元に帰る。斉を倒す。虐殺に余念がない。
劉邦には論功行賞に不満を持つ者たちが雪崩うって味方してきたのはいいが、もとの10倍の兵をまとめるのは大変だった。戦略も何もなく、進むだけで良かった。彭城に着いた時、項羽は斉で人を埋めるのに忙しくていなかった。劉邦は酒と女に溺れ、張良は呆れ果て、夏侯嬰だけがどなったが意味がなかった。項羽は3万だけを引き連れて彭城にとって返す。みんな逃げた。
韓信が睢水に人を引いていると聞いて、劉邦はそっちにいった。後ろから項羽が来る。夏侯嬰と劉邦は沛の町まできたが、楚兵でいっぱいだった。そこで情報を得て下邑に向かう。碭でようやくみんなが集まってくる。
黥布は項羽の下の将だったが、彭城が落ちた時も、劉邦の追尾にも参加しなかった。中立かもしれないと劉邦は期待する。張良と韓信がいる滎陽城に入る。黥布は項羽に攻められて滎陽城に入る。項羽が滎陽城を攻めてきた。戦は長引く。陳平が項羽軍の内部の離反を画策する。范増を疑うよう仕向けた。他の三人の将も疑われた。劉邦は脱出し、滎陽城は落ちる。
Posted by ブクログ
堯・瞬・夏・殷・周・秦・漢・三国・晋・南北朝・隋・唐・五代・宋・元・明・清・中華民国・中華人民共和国。
ぎょう・しゅん・か・いん・しゅう・しん・かん・さんごく・しん・なんぼくちょう・ずい・とう・ごだい・そう・げん・みん・しん・ちゅうかみんこく・ちゅうかじんみんきょうわこく。
今年95歳になる祖母が、「こうやって自分は中国の歴史を覚えた」という、呪文のようなお経のような、丸暗記文句です。
祖母がこれを覚えたのは女学校の時代のはずなので、その頃には「中華民国」で終わってたんでしょうけれど。
この判じ文句で言うと、かなり前半。秦と漢の間の激動の時期が物語の舞台です。
漢の初代皇帝になった劉邦。日本で言えば豊臣秀吉のような、氏素性の知れないド庶民の出身。知恵も度胸も武勇も無いが、なんだか人望だけはある。
事実上、秦の軍隊を滅亡させた、つまり秦帝国を滅ぼした項羽。楚というかつての王国の貴族の血を引き、度胸も武勇も超人的。だが、微妙に人望だけは欠ける。
中巻は、とうとう秦の都に項羽・劉邦が突入。偉大なる秦帝国が滅ぶ。
それとともに、項羽と劉邦の対立が始まる。両雄並び立たず。
適わないから、膝を屈して許しを請う劉邦。殺せばいいのに生かしちゃう項羽。
その後。
適わぬまでも挙兵する劉邦。劉邦軍を何度も撃破する項羽。
そんなこんなの合間に、張良、韓信と言ったわくわくするような天才的な男たちが、蛾が集まるように劉邦陣営に集まってくる…。
巨大な秦帝国が崩壊するそのカオスな快感と、とうとう項羽vs劉邦が始まるワクワク感。
イッキに下巻に向けて。
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