四色の藍

四色の藍

660円 (税込)

3pt

仇討ちに挑む四人の女。それぞれの愛憎の行方は……。藍染めを手がける紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。東雲屋の亭主・三左衛門が事件に関わっていると環は確信するが、確証が得られない。そこで環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。しかし、四人それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩のお家事情なども絡み、事件は意外な展開を見せていく……。「一切の始末は、やはり私の手でつけるのが筋でございましょう」と最後に覚悟を固める環。果たして環の仇討ちは成就するのか。そして明かされる驚きの真相とは。『金春屋ゴメス』『善人長屋』などで話題の、気鋭の著者が描く、楽しくも切ない時代エンタテインメント小説。

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四色の藍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    捕物だったんだ。自分でも最初から東雲屋が下手人だろうな、どうやって解決するのかといたって単純に読み進める。カラクリがガッチリと組み合い、まさかの許嫁が兄を殺すとか、養父が黒幕とか、なんにせよ山根さんが仏の様な人が犯人だったなんて意外だよ。四人の背負う重石も大変かと思いますが、紙一重。実の息子が人殺し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月20日

    各々の仇討ちが微妙に縺れ合うお話。
    最後のどんでん返し、ちょっと不意打ちだった。
    昨日の敵が今日の味方に、また逆もあり。おくめ婆さん哀れ...
    ハッピーエンドではないものの、それなりの落ち着き処に落ち着くのは江戸庶民の日常だったのかも知れない。

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    Posted by ブクログ 2023年02月12日

    紺屋の主人が殺害された事件の裏には、藩の有力者が糸を引く真相が隠されていた。
    全く個性が異なる4人の女性の関係性が非常に好ましく、悲惨な事件が重なる割に雰囲気が暗くならず、むしろ微笑ましいのは作者のバランス感覚の為せる技か。

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    Posted by ブクログ 2022年11月30日

    時代小説に慣れていないので、読み始めは抵抗のある文体でしたが、内容にだんだん引き込まれ途中からどんどん進みました。
    どの登場人物の人柄もとてもいきいきと描かれているところにも引き込まれました。

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    Posted by ブクログ 2022年03月18日

    初めての西條奈加さんの作品。話自体はよくあるパターンだが、藍を巡る町人・商人中心の話から某藩の陰謀まで迫る展開は意外で十分に楽しめた。キャラの描写が非常に丁寧だと思う。強烈なキャラクターを描かなくても魅力が出ている作品は非常に好きだ。

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    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    環、お唄、おくめ、伊織。四人は環の夫が殺された事件の真相を探っている。それぞれの係わり事に屈託を抱えながら。
    それぞれの想いを持って。

    真相が分った時、想いは乱れながらも一つの方向にむかっていく。四人ともが心安く過ごせますように

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    Posted by ブクログ 2016年02月06日

    女四人で事件の真相を、それぞれ過去に秘めたことが
    これだけどんでん返しは久しぶり
    まあ、一応ハッピイエンドか?

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    Posted by ブクログ 2015年11月13日

    藤沢周平のような清冽な雰囲気もない。和田竜のような奇想天外な内容でもない。
    飯島和一のような内に秘めた熱い魂も感じられない。なのに面白い。
    人情物でありながら、それだけに終わらないスリリングな展開も読み応えがある。
    時代小説って、作者によっていかようにも雰囲気が変わるので、いろんな作家を読み比べてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    亭主を殺された紫屋環、遊女のお唄、剣士姿の伊織、洗濯婆のおくめの4人が、事件の真相をあばくために動き出す。
    まさにミステリーの要素、人情噺の要素も加わったエンターテイメント時代小説ですね。

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    Posted by ブクログ 2023年12月10日

    異なる背景を持つ女性4人が、それぞれの恨みを晴らすべく女将環の下、協力し合い犯人を追及していく。そしてその中で各々は自分の愛がどこに向かっているのかを認識する、四色の藍ならぬ四色の愛の話

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