千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

錺職の老舗「椋屋」の娘・お凜は、女だてらに密かに銀線細工の修行をしている。跡目争いでざわめくなか現れた謎の男・時蔵は、江戸では見られない技で簪をつくり、一門に波紋を呼ぶ。天保の改革で贅沢品が禁じられ商いが難渋するなか、驚天動地の大注文が入る。江戸の町に活気を与えたいと、時蔵とお凜はこころをひとつにするが――。職人世界の粋と人情を描く本格時代小説。(『恋細工』改題)(解説・細谷正充)

...続きを読む

千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月02日

    ひとに疎まれてばかりの時蔵と女錺師として生きたい凛との出会い。悲しくもあり素晴らしくもあり、切なくもありといろいろなおもいを噛みしめながら読み勧めました。周りの人々との軋轢や気遣いも、凄く丁寧に描かれた素敵な作品でした。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    じっくり読めた。沁みた。険しい先行きに主人公が女性ってもの凄い応援した。物語が与一からどんどん繋がり、大事な後目を決めるという大きな舞台でした。ただでさえ癖が凄い職人の世界で、最初の紛争から心を一つにして行く、祭りも交えて気持ちがよくて粋ですね。なんか親方も出来ると思うけど、職人になって秋田に毎年行...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月06日

    天保の改革の頃、錺細工の老舗の跡目。五代目を誰にするか、剃刀のような鋭い職人を受け入れつつ、自分も細工作りを陰でするお凛。

    巻を措く能わず。めちゃくちゃ面白かった。金属を使った江戸時代の細工なんて全く知らない。職人の世界も未知。跡目の話も。お凛を含む人物造形が素晴らしい。ストーリーも凄い。どんでん...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    時代とか環境とか、思うに任せない中で、やりたいことを貫いていく主人公もいい。
    周りの人の理解や関わりで、人はどんな過去を背負ってても、変われるんだっていうところもいい。
    その人の中にあるものを、誰が見つけてくれるのか。そういう出会いが全ての人に訪れますように…。

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月27日

    思わず惚れ惚れしてしまう作品というべきか。いい小説を読んだなあ、としみじみと振り返ることのできる温かく爽やかな時代小説です。

    ヒロインとなるのは飾り職の老舗「椋屋」の娘・お凛。若いながらも椋屋をおかみさんのように切り盛りしていたお凜は、次代の椋屋主人を決めるよう託されます。そして椋屋に先代口利きの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    恋であり恋でなく、仕事に打ち込み、細工に没頭する職人の魂の触れ合いという絆を結んだのかな、と。
    最後に訪れた人との会話に私は涙した。
    読む人によってまた別の場面で泣くのだろう。
    胸に来るポイントが多くて、読み応えがあった。
    お千賀がすごく良い。応援したくなる人物が多かった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月11日

    時は江戸時代、天保の改革のころ。主人公は女錺職人・お凛。錺職の老舗・椋屋の四代目だった義兄が若くして亡くなり、五代目選びに巻き込まれる。四代目の指示に従い雇い入れた職人・時蔵への恋心。その恋は実らず、予想外の事態となるが、最後はほのぼの。読後感はとても良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月18日

    2009年刊行の『恋細工』を2011年に文庫化したものを、直木賞受賞で、改題の上再刊

    江戸の錺職(金銀細工工房)椋屋の四代目親方が早世し、「次の親方を3年後に義妹で三代目の娘お凜が決めること」という遺言を残し、「平戸」という線細工の技術を持つ時蔵を入れる。孤高の時蔵は他の職人と折り合いが悪くトラブ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月19日

    遅まきながら、受賞おめでとうございます。
    「ごんたくれ」や「六花ふるふる」につながるような内容でした。
    お義兄さんが素晴らしい‼︎

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月19日

    すごく好きです。

    錺や細工、どんなものかと想像しながら読んでいました。いつだって何かに直向きなひとは格好いい。

    女であるがゆえに職人になれないお凛、才がありすぎるゆえに苦難が多い時蔵、そして椋屋、生駒屋の人々。
    みんなの化学反応のような変化が、本人たちは大変だろうけど、読み手からするとわくわくす...続きを読む

    0

千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

西條奈加 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す