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僕は、二十二歳の自閉症者です。人と会話することができません。僕の口から出る言葉は、奇声や雄叫び、意味のないひとりごとです。普段しているこだわり行動や跳びはねる姿からは、僕がこんな文章を書くとは、誰にも想像できないでしょう。――(本文より)
会話ができないもどかしさ、意に沿わない行動をする身体を抱え、だからこそ、一語一語を大切に発してきた重度自閉症の作家・東田直樹。小学生の頃から絵本やエッセイなど、多くの作品を執筆してきた彼が「ひとりの22歳の人間」として書いた、鋭く、清冽な、驚異のエッセイ。
Posted by ブクログ 2023年11月04日
普段自分がいかに偏ったものの見方をしているか、ステレオタイプな人間なのかを思い知らされた。
とてもわかりやすい文章で書かれており、東田さんの優しい世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。
自閉症の方への理解が少し深まったと思う。
障がいをもつ人も、特に障がいをもたない自分と何も変わらないのだと改め...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月12日
重度の自閉症により、思いついた言葉が突然口から何度も飛び出てきたり、かつて怖い思いをしたことがフラッシュバックして叫び出してしまう。
著者の東田直樹さんはコミュニケーションを容易に取ることはできない。
初めて東田さんをみたのは、たしかNHKのドキュメンタリーだったと思う。記者の質問に対して、彼が一...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月11日
(中1の息子が書きました)
自閉症である方には、世界がどう見えているかについて書かれた本です。
「自閉症」と聞くと、うまくコミュニケーションがとれなかったりするイメージがあるかもしれませんが、この本を読んでいただけるとわかる通り、文の中では普通の人と同じように会話ができますし、喜怒哀楽があること...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月16日
日々、障害のある子ども達とかかわっているからこそハッとさせられる言葉がたくさんあることに気づいた。上手く言葉で伝えられない彼らも心の中ではたくさんの言葉を持っている。それをどう理解するか、できるかが彼らの成長を支える上で大切だと感じる。
そして、自閉症=東田直樹さんと捉えるのではなく、自閉症の人でも...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月01日
このシリーズ、以前から読みたいと思っていて、やっと読む機会があった。本書のおかげで、自閉症の人たちの理解に大きく一歩近づいたと思う。
身近に結構、自閉症の人たちがいる。程度はさまざまだが、100人に1人は自閉症だそうだ。子どもの時はちょっと変わった言動をする子と見られ、そこそこいい学校に行くが、卒業...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月09日
身体的不自由がなくても、個性や能力は千差万別であるように、自閉症と呼ばれる方もそれぞれ千差万別であるのだ。ともすれば、私たちはハンディキャップのある方たちを一つのカテゴリーにくくってしまいそうになるが、本書を読むと何も知らなかった自分、知ろうとしなかった自分の傲慢さに気付き、同時に新たな世界が広がる...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月10日
この本は、自閉症の人が独自で書かれている本で
自閉症の人は会話が出来なくっても動作仕草に
全て意味があっての行動で、周りがどう思うと
自分がこれだと思った瞬間に行動出来るのが自閉症の方のすごいところだと、また
自閉症の方でもこんな本を書けるんだというの自信を私は貰った・・・。
周りからしたら自閉症の...続きを読む
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