ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。高杉晋作はわずか八十人で兵を挙げ、長州藩のクーデターを際どく成功させる。幕府は慶応二(1866)年、長州藩を圧し潰そうと天下の兵を糾合し、藩の四方から進攻するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光をその目に認める高杉。しかし彼は肺を病んでいた――。『世に棲む日日』最終巻。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~4件目 / 4件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
吉田松陰という人が真の変態であり、真の革命家だったのだなという学びがある。一般的な人物像とはかなり違うのが発見だった。また、彼が日本一周していたという話は驚く。前に東北で旅した時にたまたま吉田松陰の碑を見つけ、こんな所まで来てたのかと思ったものだ。 吉田松陰、高杉晋作ともに早すぎる死。明治を待たずし...続きを読むて江戸時代の世に棲むまま居なくなってしまったが、幕末のカリスマとしてこれからもその存在が語り継がれる。
前半が吉田松陰、後半が高杉晋作についての話。驚くのは、高杉晋作が幕藩体制の中で、幕府の攻撃に打ち勝っただけでなく、その行動によって新しい価値観と体制の日本を革命的に創り出していたこと。本当の天才だったんだろう。若くして死んだのは残念だけれど、この本を読むと、明治政府に入っても、直ぐに新政府に絶望して...続きを読むしまったような気がする。人にはその人に与えられた使命と寿命があるのかもしれないと思った。
この作品を読むことで学びがたくさんありました。 吉田松陰と高杉晋作について、あまりよく知らなかったのですが、歴史に名を残す人というのは、こういう人たちなのだと理解できた気がします。すごい人たちが日本にいたのですね。
疾風怒濤のごとく戦乱を駆け抜け、自分を信じ続けることができた類いまれな精神。師である吉田松陰への尊敬だけにとどまらず、具現化することができた高杉晋作。 そんな晋作とは真逆な一面(妾の“おうの”とのやりとりや、実母や妻に頭が上がらない)も、4巻では見られました。晋作の、丸ごとの人間性が感じとれました...続きを読む。 本作品を読み始めたときは、名前しか知らなかった吉田松陰や高杉晋作、幕末のドタバタ劇(?)が少しずつ分かってきてとても楽しかったです。歴史に残る事件が小説になっていると、こんなにも面白いのかと思いました。 しかし、晋作が、27年と8ヶ月の生涯を終える最終章を読んでいるときは、感動以外の何もありませんでした。泣けました。そして、松陰の言葉「どの人間の生にも春夏秋冬はある」心に沁みました。 辞世の句「おもしろき こともなき世を おもしろく」は以前、聞いたことがありました。晋作の一生を垣間見た後で、この句にあらためて接し、そして司馬遼太郎さんが、『世に棲む日日』というタイトルをつけたその心を想像すると、胸に迫るものがありました。
革命的思想家としての松陰吉田寅次郎と革命家としての高杉晋作をある意味対比させているような、気がしないでもない。 というのは読みながらなんとなく感じていたけど、最後の松本健一さんの解説がわかりやすくて、なるほどなと腑に落ちた。 あの時代で見れば「狂」であるのは両者変わりないだろうが、活動する時期でまっ...続きを読むたく環境も成すことも変わってくる。
吉田松陰、高杉晋作共に20代で生涯を終えるとても短い人生でも、この2人が描いた日本の将来や、世界と向かい合う思想や行動に、とても大きなスケールに感服しました。そこには男のロマンが感じられ、感動しました。
吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。 「おもしろきこともなき世をおもしろく」 この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。
おもしろきこともなき世をおもしろく 生とは天の我を労するなり。死とは天の乃ち我を安ずるなり こういう思いで生きていきたい。
吉田松陰についての小説かと思っていたら案外あっさりと亡くなったのでビックリしたが、本作はむしろ高杉晋作を中心とした幕末志士たちの物語である。これらの人物に対しては心酔しているファンも多いが、しかし本当に有能であったかどうかは本作を読んでも評価がわかれるところだろう。もちろん将来的に明治維新が実現した...続きを読むことを考えると、彼ら幕末志士たちもまた「正しかった」。とはいえ、個人的に吉田松陰や高杉晋作は思想家としては正しくとも、政治家としては間違っている部分も多々あったのではないかと感じる。第2次長州征伐における戦術などは無鉄砲の極みで、たまたま成功したからよかったものの、失敗していたらいったいどうなっていたかわからない。2人が亡くなったことでむしろ明治維新が成功裡に終わったという見方すらできるかもしれない。しかし、このような不器用な存在だったからこそ、後世までその人物像に惹かれる人が続出するのだろう。
1〜4巻、全体の感想 何だろう。この本を読んでると、突き動かされるような気持ちになってくる。吉田松陰や高杉晋作の生き方そのものはもちろんのこと、それ以上に思想や革命、正義といったものへの司馬遼太郎の考え方や解釈がそうさせるんだろう。 読み終わるまで、思想やそれが見据える正義の影響力の凄さに引き込まれ...続きを読むていたが、読み終わってふと現実を見回すと、実はちょっと違うんだということに気がつく。実際に周りや後継に影響を与えているのは、人となりそのものなんだろうな、と。思想に共感してるんじゃなくて、生き方に共感してるんだと。 大切なのはずっと先を見据えることと、少し先の作戦を考えること。ずっと先の作戦を考えることではない。そう教えられた気がする。 ・学問は好きだからするもので、必要だからするものではない。 ・革命は現実の先にはない。現実離れした思想が現実を破壊することで起こるもの。 勝手な解釈だけど、勇気をもらえる本だった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
世に棲む日日
新刊情報をお知らせします。
司馬遼太郎
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
竜馬がゆく 1
合本 竜馬がゆく(一)~(八)【文春e-Books】
関ヶ原(上中下) 合本版
合本 この国のかたち【文春e-Books】
新装版 歳月(上)
項羽と劉邦(上)
新装版 アームストロング砲
最後の将軍 徳川慶喜
「司馬遼太郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲世に棲む日日(四) ページトップヘ