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「アメリカは、1960年代の終わりまでに人類を月に送り、無事に帰還させるという目標のために全力を尽くす―」ジョン・F・ケネディ大統領の宣言どおりアポロ11号が月に到達し、冷戦時代の宇宙開発競争にアメリカが勝利することができたのは、ソビエト連邦にはなかった「マーケティングの力」を最大限に活用したからである。マーケティング・PRの専門家であり、宇宙ファンの著者が、これまで語られることがなかった「史上最大のマーケティング作戦」としてのアポロ計画の姿を描きだす。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年11月18日
内容はアポロ計画がNASAや宇宙飛行士達に及ぼした影響や、当時の報道や世間の反応、その後急速に萎んでしまった宇宙計画についての諸々。知らなかった事や貴重な資料が豊富に掲載されていて、面白い。
そして、これは是非、紙で読むべき本である。
持ちやすいサイズ、豊富な写真に、素晴らしいデザイン。デザインは誰...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月26日
アポロ計画の一部始終を、「マーケティング」という観点から切り取って検証した良書。単なるビジネス書として本書を読むのは間違い。アポロ計画は冷戦の産物であるという視点は重要で、だからこそアポロ計画は17号で打ち切られ、いまだに我々人類は火星に立っていないのだ。
カラー写真・図版も多数収録されており、史料...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月18日
はやぶさや宇宙兄弟やイーロン・マスクやそんなこんなで宇宙への憧憬が遠いものではなくなんか身近なものになっているかも…と感じる今日この頃、「月をマーケティングする」という題名はとってもキャッチーでした。アポロ11号に心震わせた小学生だった自分は最近の宇宙ブームに小学生ワクワク感が今更ながら甦っています...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月14日
マスメディアが宇宙飛行士を英雄に祭り上げると、NASAは必然的に、議会と国民に対してアポロ計画をマーケティングする責任を負った。報道や生中継で全世界に進行状況を伝え続けたのもマーケティング的な判断によるものだった。
月の土地を売るのかと思ったら、アメリカの宇宙開発の歴史と資料でした。ケネディ大統領...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月13日
アメリカのアポロ計画はソ連との冷戦競争のために計画され実行されたと思われがちだがその裏側にあったNASA広報部を中心としたマーティングが国民の支持を得て実行された。冷戦中とは思えない情報公開が行われ、試行錯誤しながら国民の支持を得て行く様子、また成功後には計画を進めていく度に国民の関心が下がり結局当...続きを読む
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