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居酒屋、ドンキホーテから立ち読み、自販機、桜並木の地図まで、不思議なモノや習慣を、独特のユーモアを交えて書いたエッセイ。
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Posted by ブクログ
東京に住んで11年というアメリカ人哲学者(?)からみた、トーキョーという町に関するエッセイ。 東京に生まれ育ってきましたが、やはり外国の人から見ると奇異に映る”常識”が多いことに気づかされます。 とくにおもしろかったのは、花見について語った以下の一節。 「1年に二、三週間だけ、東京人は規則正しい...続きを読む角度で地図に押し込められた毎日から脇にそれて、友人ゆあ同僚や家族と桜のそばを歩き、気を囲んで座る。」 あとは、紙袋について書かれた以下の一文。 「街のいたるところでみかけるむすうの紙袋は、巨大な動くアートとなり、東京の風景の一部となっている。どの家庭もみせでもらう紙袋を大切に保存していて、幾度も繰り返し使うのだ。有名店の紙袋を手に、誇らしげに街を闊歩する。」
こういう本、僕はホントに大好きです。勿論、世間一般的に傑作かどうかは分かりませんが、僕個人としては楽しく読ませていただきました。 海外からいらっしゃった方が書く『日本観』といえば、これは僕の偏見交じりですが、大抵は日本の古来からの文化とか伝統とか、そんなものが多いのではないのでしょうか? あ...続きを読むとは、海外の方の視点で見た、日本の外交。歴史問題や腰の低い外交とか、賛否両論の嵐の数々。どちらにしても、何となく『ありきたり』という感じはしますが。 しかし、Michael Pronko氏のエッセイは、そんなありきたりな日本観とは想像もつかないところを題材にしています。『今』の、且つ『日常』を描いた『東京』。 ただ単純に東京を誉めそやすわけでもなく、痛烈に批判するわけでもなく。彼の目で見たもの耳で聞いたもの、五感で感じ取ったもの全てを詰めたエッセイです。 平日の仕事をしている時、僕は、殆ど東京の様相を見ることがありません。言い訳に聞こえるかもしれませんが、そんな余裕もありません。 でもそれは、『見知っているから』という殆ど根拠も無い感覚で、東京の情報を切り捨てているからにすぎないんだな、と、考えています。 だから、休日、ほんのフラッと東京を散歩してみると、意外なところに意外なものが発見したり、というのはしばしば。知っているようでいて、実は知らない東京。正にミステリアス・トーキョー(謎)。 また、僕もMichael Pronko氏と同じように、変わり行く東京が好きです。よく、電車の車窓から見える大掛かりな工事を見るとわくわくします。翌日、またその翌日と、日に日に進化し続けるところを見るのがたまらなく好きです。 見慣れているはずなのに、実は見慣れていないところが多い東京。 もっともっと、自分の観察眼を広げて、何気ないところに宝石が隠されているかもしれない、そんな気持ちで歩いていきたい、そんな気にさせられる本です。
なかなか面白い本でした。 東京の生活を、アメリカ人哲学者が論じるとこういうことになるのか…と。 一番楽しかったのは、つり革のつかまり方に関する章。 日本人のつり革につかまる様を、ユーモラスに描いた章です。 これは面白かった。
「東京なんてさ…狭いし、汚いし、空気が悪いし」という心に、やさしく、そして控えめに主張。このタイトルからして絶妙です。
外国人から見た東京が素朴に書かれた本、こうゆう本ってありそうでなかった。 東京は注意書きが多すぎ!って指摘してるのだけど、まさにそのとおりだ...日本人の僕も「なんだかねぇー...」ってたまに思う。
決してすごい親日家が書いたという訳ではないのが気に入った。 当たり前の景色が、他のひとの思考ごしに見えるような感覚。 というか、そんなに日本てピンクが多様されているのか…
海外に行くと、日本の良さがよ〜くわかります。交通料金が安ければ、日本に観光客を沢山呼ぶ事が出来るはず^^ この本をよんで、益々思いました。
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僕、トーキョーの味方です アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
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