ろまん燈籠

ろまん燈籠

440円 (税込)

2pt

〈兄妹五人あって、みんなロマンスが好きだった〉。退屈になると家族が集まり、“物語”の連作を始めるのが習わしという風変わりな一家、入江家。兄妹の個性的なキャラクターと、順々に語られる物語世界とが重層的に響きあうユニークな家族小説「愛と美について」ほか、「ろまん燈籠」「秋風記」など、バラエティに富んだ秀作七編を収録。

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ろまん燈籠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月17日

    人間の演じる、本音と建て前、エロス(生)とタナトス(死)、悲劇と喜劇を真面目に笑いながら皮肉る太宰作品は好物で、年に一度は読み返してしまう。5人兄弟姉妹が小説の連作に興じる「ろまん燈籠」。「ただ、好きなのです。それでいいではありませんか。純粋な愛情とはそんなものです。」と好意の弁解を嫌悪するところ、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    大好きな「愛と美について」がちょっと長くなって再登場だ嬉しいなという短編集。やっぱり次男が好きです。病弱で生意気なんて可愛らしいにも程があります。家族全員愛しくて、羨ましいくらい。令嬢アユ、恥、新郎、十二月八日、佳日、散華、どれも特に何か重大な事件が起こった訳じゃないのに、心がぐらぐら揺さぶられる感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月30日

    ろまん灯籠、前々から友達にオススメされていて気になっていたから読んでみた。自分ならこう書くなぁなんて想像しながら読んでたら凄く楽しかった。太宰治って言うと人間失格とか暗〜いイメージしかなかったから新鮮だった。

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    Posted by ブクログ 2011年08月29日

    太宰治はいい。
    自虐的に暗かったり、無性に力強かったり。
    この短編集もその間を作品ごとにぐらっぐらしてる。
    それでも裏のあらすじを読むと比較的安定してる生活の中かかれたらしいし、一体安定ってなんなのさと。
    とはいえ楽しんで書いてるかのような試み。

    おもしろかった。

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    Posted by ブクログ 2010年10月01日

    今まで、敬遠していたことに激しく後悔。
    なんだろう、この何回も読みたくなる感じ。すてき。太宰すてき。
    名言を浴びせまくられ。

    誰にでもある、かよわい感情を、物惜しみせずに見せびらかしてくる。
    それにたまらなく共感する。さみしい。かまってってかんじ。

    自分はどうしようもない人間だと思う反面、他の人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月11日

    2010/05/04
    太宰が作品で遊んでる感じがおもしろい。
    「古典風」がいかにも太宰な作品だけど、「愛と美について」、「ろまん燈篭」も新鮮で好き。兄弟それぞれの個性を書き分けてるのもすごい。

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    Posted by ブクログ 2022年08月29日

    5人の兄弟姉妹が順に物語を繋いでいく体裁になっているが、5人それぞれの性格や性別で「なにをハッピーエンドと捉えるか」が異なる表現をされており(特に男女で真逆になっている)面白いなと思った。

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    Posted by ブクログ 2015年11月18日

    太宰治は出鱈目でありながらも、要所要所でものごとの本質をあぶりだしてくるのがすごいところかもしれない。出鱈目で狡猾な人間を自認していて、良心というか本質を見る厳しい目ももっていたから、自死してしまったのかなあ。そう分析してみましたが、岩井俊二さんの解説によると、死ぬことに対するミーハー的な気質だった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月25日

    「太宰というのは、死にたいという思いと、やっぱり生きてみようと思わせる出来事との葛藤で作品を作っている人で、この背反する二つの要素の比率によってそれぞれの作風が異なって見えるのである。」という解説になるほどーと思った。

    この本の中の作品では、「死にたい」方に傾いているものとして、「秋風記」が、「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月08日

    「新樹の言葉」の舞台が地元で親近感がわきました。
    太宰さんの小説は会話が多いから読みやすいです^^

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