吾輩は猫である

吾輩は猫である

638円 (税込)

3pt

近代の日本文学史上、最も豊富かつ奔放な風刺文学の王者。ユーモア・ウィット・風刺の宝庫である。漱石の処女作であると共に、一躍その名をたかめた代表作でもある。苦沙弥先生に飼われる一匹の猫にたくして展開される痛烈な社会批判は、今日なお読者の心に爽快な共感を呼びおこす。明治38年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved

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吾輩は猫である のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年02月19日

    苦沙弥先生のような自若の中に天然を併せ持った性格は個人的にツボだった。そこに迷亭の飄々とした性格が合わさると尚面白い。

    高度な教養から高度な洒落が放たれて、反応できない所が多過ぎたが、漱石の俗人を寄せつけない天才肌を感じられて面白い。

    猫に人間哲学を啓蒙された気分になった。人間を皮肉っているが厭...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年05月20日

    表紙がわたせせいぞうさんの絵の本だったのですが見当たらないのでとりあえずこの本で書きます。
    何度か読み始めては最後まで読むことが無かった本です。久しぶりに手にとって読み始めたら面白いのなんの!以前読破出来なかったのは自分の精神年齢(と実年齢)が低かったせいだろうなあと思いました。

    それにしても...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ほんとは猫が表紙の本のやつもってるんだけどこっちにしてみた。
    この話にでてくる猫、めっちゃ人間を上から目線w

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    Posted by ブクログ 2023年11月19日

    読むのにどれくらいかかっただろう。
    2ヶ月弱か?

    中学か高校の『こころ』ぶりの夏目漱石
    いつも帰国した時にテキトーに本を買い漁って読むんだけど、ついついその時のセルラン上位の読みやすいが後味少ないいわゆるライトノベル…?というのか?に飽き飽きして、ちょっと文学を読んでみた

    結果的にめちゃくちゃ時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月11日

    人の営み(主に会話)を猫の目から観察した物
    会話の輪の中にいると「へーそうなんだ」とか「それは大変やな」ぐらいに思う内容も、猫目線で聞いてきると途端に滑稽で、バカなことをずっと話してる事に気づく。

    喜劇と悲劇がどこに(誰に)フォーカスして語られるかによって違ってくるみたいなものにも通ずる気がする

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    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    猫の目を通して、周囲の様子が淡々と語られる。
    猫が見ているだけの滑稽な人間ドラマへの社会風刺。
    怒濤の展開ありきの現代には、ちょっと冗長気味なのかもやけど
    令和の今でも面白かったのは、読み手が大人になったからかな?

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    Posted by ブクログ 2022年04月17日

    十数年ぶりに再読。読み心地のいい文章は落語のよう。
    長大なる世間話。そのくせユーモアと風刺がわりに鋭い。
    とりとめのない世間話に対する「猫」くんの語り口は軽妙で、また作中人物を通して自分自身をも諷刺の対象にしてしまうのはまさにイギリス的。
    最終章は後の作品にも見られる厭世観が漂う。

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    Posted by ブクログ 2021年03月07日

     苦沙弥先生をはじめとする登場人物を猫の視点に預けて痛快に批判する漱石の感性に脱帽である。個人的には口達者で自分勝手な美学者迷亭の言動が小気味よく面白かった。もっとも、彼のようにデリカシーのない人物が実際にいても友達にはなりたくないが(笑)

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    Posted by ブクログ 2020年07月06日

    淡々とした話だったので、読み終わるまで時間がかかった。ラストが意外と面白い感じで、長い話ではあったが、読んでみて良かったと思う。

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    Posted by ブクログ 2016年09月01日

    猫から見た視点で、主人や友人など人間世界の様子が綴られている。人間は、滑稽だったり、妙だったり、おもしろいそうだ。当時の日本で文明が進むことにより起こる弊害を風刺しているようで、今の日本にも通じるところもあるみたいに思えて驚いた。この猫は、随分かしこくて、まるで悟っているように見える程だが、主人や友...続きを読む

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