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事故原因を究明中、衝撃的な映像がノートン社を直撃した。事故の瞬間を写した乗客のビデオテープがテレビ放映されたのだ。飛び交う悲鳴、壁に激突する乗客。さらに煽情的なテレビ局が、ノートン社の企業責任を追求しはじめる。マスコミの激しい圧力に、追い詰められていく事故調査チーム。やがて、大事故の裏に浮かび上がる戦慄の事実とは?
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Posted by ブクログ
クライトンが航空ものを書いている! たまたまF・ポール・ウィルスンの『体内兇器』の巻末広告で発見し、 さっそく飛びつきましたね。 彼の作品を読むのはジュラシック・パーク関連以来だろうか。 ずいぶんと久しぶり。 わしは航空ものにやたらめったら弱い。 ヨワいったらヨワい。 デジカメを初めて買ったころは...続きを読む、 空港や米軍基地へ行って飛行機の写真を撮りまくったものだ。 現在はどういうわけかプロレスばかり撮っているが……。 話がそれた。 さすがクライトンの小説だけあって、 2冊分をあっという間に読めてしまった。 止められない止まらない! 航空業界の暗部をえぐるだけでなく、 視聴率が命の傲慢でえげつないマスコミ業界をも斬りまくる。 最近日本でも「マスゴミ」と揶揄されるこの業界の実態は、 アメリカでもそれほど違わない。 いや、もっと過激かな。。 悪徳マスコミが何かを報道する際に、 「事実」や「真実」は彼らにとって少しも重要でない。 視聴率を稼ぐための、あるいは部数を売るための扇情的なストーリーが、 取材する前から予め用意してあり、そちらのほうが大事なのだ。 「こうであれかし」、「こうあるべし」の結論が先にあって、 取材やインタビューが行われる。 それに近づけるためにはミスリード、情報操作、捏造、ヤラセ等を厭わない。 こういう悪事をはたらくのは一部の心無い人だけだと信じたいけど、 果たしてどうなのだろう? まじめに「事実」や「真実」を追求する良心的なマスコミはえらい迷惑を被っているんじゃないかな。 この小説の主人公は、飛行機の製造会社のエグゼクティブ。 会社の上役から・労働組合から・マスコミから・スパイからと四方八方から狙われ四面楚歌状態。 困難な状況をどのように打開していくかを、手に汗握りながら読むべし! 以上は上下巻とも読んだ感想です。
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