文明の憂鬱

文明の憂鬱

594円 (税込)

2pt

AIBO、皇太子妃ご懐妊報道、略字体、口蹄疫、ピッキング、大リーグ、臓器移植、世界同時多発テロ、加工食品……。私たちを取り囲んでいるモノ、技術、現象、事件、情報……そうした文明のちっぽけなしっぽの一端から、巨大な憂鬱が見えてくる。明晰な論理と非凡な視点、そして鋭い感覚で日常に潜む微細な欺瞞をも見抜いてゆく。単行本未収録の24編を加えた全49編の文明批評エッセイ。※文庫版に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

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文明の憂鬱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文明という巨大な対象を、日常レベルの細かな観点から考察し抜いている。

    著者は日々こんなことを考えて生きているのだろうか。
    生きているうちに経験するあらゆる事象が、興味深さを備え始める。

    0
    2011年05月28日

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎は、文体が好き。スコーンと頭に入ってくる。エッセイとなるとなおさら。所謂「文明論」ではないけれど、現代社会への平野氏なりの切り口が面白い。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    最新の技術や社会問題、著者のこれまでの経験などを
    私のような凡人にもわかりやすく、的確に表現されています。
    現在の世界に対して持つ、「ちょっと変じゃない?」という感情をしっかりと理論立てて説明してくれている、という感じです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    毎度この方の文章を読むたびに、文学、歴史、音楽等の広範な知識とそれに基づく深遠な視点と思想に驚かされる。ややニヒリスティックに感じることもあるけれど。ともあれ、圧倒的な知識をとっても、それを反映させる筆力をとっても、この方は本当に天才だと思う。同じ時代に生きていることを感謝するくらい。
    本書が書かれ

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    10年以上前の随筆集。日常的な生活の変化(進歩)が人間の思想、人間関係、感情に与える微妙な影響を考察し、それがやがて文明社会の在り方に変化をもたらしていく考察を丹念に行っている。そのため、全然古びていない。難解な文体を操る小説家は、自らの思考過程をこんなにもストレートに、かつ深く、それでいて簡潔に書

    0
    2012年12月21日

    Posted by ブクログ

    芥川賞作家・平野啓一郎氏による時事に関するエッセイです。この本を読んでいてとき、狂牛病の話が九州であって、 平野氏はそれより先にこの話題を書いていた箇所を読んで 平野氏の先見の鋭さに驚いたことがあります。

    実のところを申し上げますと、僕が平野啓一郎氏の一連の作品を読もうと思ったのは、ツイッターで平

    0
    2013年08月18日

    Posted by ブクログ

    この人は特異な人なんだろうか。視点が面白い。あえて書いているようだが平易なほうがこの人の魅力は上がるように感じる。

    0
    2010年05月25日

    Posted by ブクログ

    好きな作家平野啓一郎さん。梅田望夫さんとの対談本もあったり、はてなでブログ書いていたり、小説はガチな純文学系ですけどけっこうメディア・テクノロジー系も強いのだと思っています。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2006年2月 平野氏のエッセイは優しい内容をここまで難しく書くか?と思うほど理論化してくれるところが面白い

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    芥川賞作家・平野啓一郎のエッセイ集。

    月刊誌「Voice」連載当時は、毎月、編集部からトピックス的な写真が
    20~30枚送られてきて、平野氏が気になったものを直感的に選び、
    思うままに書くというスタイルをとっていたらしい。

    印象的だったのは「錠と鍵とを巡るイメージ」の章。

    中国からのピッキング

    0
    2013年06月29日

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