自民党政治の変容

自民党政治の変容

1,155円 (税込)

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4.0

変わり続ける自民党の実像

政権を奪還し、憲法の改正や解釈見直しへと向かう自民党。
激しい派閥抗争や利益誘導政治といった自民党らしさは、もはや過去のものになりつつある。
いかにリベラル派は衰退し、右派が主導権を握ったのか。
なぜ多元性が失われ、一枚岩化が進んだのか。
自主憲法の制定、小選挙区制の導入、総裁選挙の改革など、理念と組織をめぐる路線対立を結党までさかのぼり、資料の緻密な読み込みに基づいてダイナミックに描き出す。
現在に至る戦後日本政治に新たなイメージを与える力作。

■目次
はじめに
第一章 党近代化と小選挙区制導入の試み
[一 岸信介と小選挙区法案の挫折/二 三木武夫と党近代化の失敗/三 田中角栄と小選挙区制の再挫折]
第二章 総裁予備選挙の実現と日本型多元主義
[一 三木・福田と総裁予備選挙の導入/二 香山健一と日本型多元主義の台頭/三 大平・中曽根と日本型多元主義の隆盛]
第三章 政治改革と自社さ政権
[一 小選挙区制の再浮上と小沢一郎/二 政治改革の実現と日本型多元主義の敗北/三 自社さ政権とリベラル派の優位]
第四章 二大政党化と自民党の右傾化
[一 リベラル派の凋落と「加藤の乱」/二 小泉純一郎と新自由主義的改革/三 安倍晋三と右傾化の進展]
おわりに

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自民党政治の変容 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     「右派」対「リベラル」の勢力争いを、「総裁選挙」「小選挙区制」を視点にして分析する。
     日本型多元主義の頃は、今から思えばやはり幸せな時代だったと感じる。単一的でしかも硬直化・幼児化した政党が、選挙でだけ強いというのは、やはり国のあり方として不幸だと感じる。
     最近の大臣・代議士の立場をわきまえな

    0
    2015年03月07日

    Posted by ブクログ

    自民党の成立から第二次安倍政権誕生までを追った内容で、その時その時のキーパーソンが何を狙ってどう動いたかが記されている。
    読み応えあり。終章が全体の要約のようになっている。

    0
    2022年07月17日

    Posted by ブクログ

     自民党の結党から今日までの組織構造や社会基盤の変容を、選挙制度や党組織の「改革」を巡る抗争を軸に描いている。

     本書の白眉は、1980年代における自民党復調の契機としての「日本型多元主義」(自民党の分権的構造と日本社会の「集団主義」の肯定)の抽出で、大平正芳内閣や中曽根康弘内閣でブレーンを務めた

    0
    2015年05月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中選挙区制から小選挙区制に変わり、同士討ちがなくなった結果、派閥が弱体化する一方、党執行部に公認決定や資金配分といった権限が集中した。だから、いまの自民党議員は誰も安倍総理に何も言えない。独裁が続くのでしょう。民主主義が聞いて呆れます。嫌な世の中になったものだ。それから、野党のだらしなさにもうんざり

    0
    2015年09月05日

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