とろける薔薇にくちづけを

有允ひろみ / 葛西リカコ

薔薇造園業を営むフラワーデザイナーの的場永悟と花屋で働く私・美優は、フラワーアレンジの師弟関係であり“一応”恋人同士。いつも女性に優しい彼はなぜか、私にだけは厳しく当たる。乱暴な口調でみだらな言葉を囁くのに、愛撫は驚くほど丁寧で蜂蜜のように濃厚で……。永悟の本当の気持ちが知りたくても、とろける体がそれを許さなくて――。

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: フルール文庫 ルージュライン
• 電子版発売日: 2014年06月13日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★★]

物語のあちこちに、薔薇の花がちりばめられているのが素敵でした。
冷たくするくせに、実はすごく好き、
信じたいのに、信じられなくて…みたいな
不器用な設定が好きです。

[はる · ★★★★★]

野生的な無精髭はお花を愛す

こんなに感覚に訴えるストーリーは初めてです。薔薇を、香り、視覚はもちろん、花弁を口に含んでみたり、花びらの手触りと登場人物を通して読者に魅せるんです。ちょと薔薇を育ててみようかなと、思わずネットで検索しちゃいました。

フラワーアレンジメントの作品に一目惚れしてその世界に飛び込んだ美優が一目惚れした作品の作者の永悟に密かに恋をする。でも、永悟は美優に対してだけ意地悪で乱暴で、という始まりで。

ちょっと嫌だなぁと思ったんですが、後になってあーなるほどと納得。彼は自分に正直で思いやりのある中々のイケメンでした。売りは風貌と中身のギャプ萌えなんでしょうかね？現代ものとしては明るい未来を感じさせる纏まりで、オススメです。