未完の明治維新

未完の明治維新

715円 (税込)

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3.5

明治維新は尊王攘夷と佐幕開国の対立が一転して尊王開国になり、大政奉還の後に王政復古と討幕がやってくるという、激しく揺れ動いた革命だった。そのために維新が成就した後、大久保利通の殖産興業による富国、西郷隆盛の強兵を用いた外征、木戸孝允の憲法政治への移行、板垣退助の民撰議院の設立の四つの目標がせめぎあい、極度に不安定な国家運営を迫られることになった。様々な史料を新しい視点で読みとき、「武士の革命」の意外な実像を描き出す。

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未完の明治維新 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    明治維新は尊王攘夷と佐幕開国の対立が一転して尊王開国になり、大政奉還の後に王政復古と討幕がやってくるという、激しく揺れ動いた革命だった。
    そのために維新が成就した後、大久保利通の殖産興業による富国、西郷隆盛の強兵を用いた外征、木戸孝允の憲法政治への移行、板垣退助の民撰議院の設立の四つの

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    2014年10月27日

    Posted by ブクログ

    今まであまり読んだことのないジャンルで、そこそこ面白かった。明治の群像を主張別にカテゴライズして、そのバランス推移をたどる手法は、明快。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    真新しい情報がありました。補助に入っている資料の相関図の西郷、大久保、木戸、板垣の関係が面白いです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    大久保利通=産業殖産による「富国」、西郷隆盛=外征のための「強兵」
    、木戸孝允=国民統治の「憲法」、板垣退助=自由民権の「議会」と、維新の立役者たちが目指した政治的方向性は微妙に異なっており、タイミング毎に離合集散を繰り返して日本の国づくりが進められていった。

    「富国強兵」とは一緒くたにされること

    0
    2014年01月28日

    Posted by ブクログ

     普段から「明治維新」というのはわかりにくいと思っていた。
     「尊王攘夷」で政権を奪取した政治勢力が、すぐに「開国」をしたり、「征韓論」に反対した勢力が反対派を政権から追い落としたあとに「台湾出兵」を行うなど、歴史上の出来事は分かっていても、なぜそのようなことになったのかの「政治路線」と「現実政治」

    0
    2013年01月03日

    Posted by ブクログ

     1864年の勝海舟・西郷隆盛会談を始点とし、1880年の地租米納議論を終点とする幕末維新期政治構想小史。「富国(殖産興業)」「強兵(外征)」「立憲制」「議会制」の4つの構想をめぐる抗争と挫折を描く。先行研究を比較的軽視していること、伝記史料を多用していることが特色。個別の論点・論証には疑問あり。特

    0
    2011年12月28日

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