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果敢な買収、圧倒的な投資で世界のトップをめざすVW。ものづくりと人づくりで世界を攻めるトヨタ。トップアナリストが激闘の構図を描く。
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Posted by ブクログ
世界の自動車産業の両雄ともいう存在であるトヨタとVW(フォルクスワーゲン)を、過去から現状までの経営状況、業務・資本提携などの経営戦略、技術力、組織力から対比させ、両社の特長・課題を抽出・整理している。 自動車業界のアナリストならではの、かなり深堀り分析した内容であり、非常に読み応え抜群の内容であっ...続きを読むた。 簡単に述べると長期的な目線で人づくりをおこない、全社的な価値観の共有を重要視するトヨタと、ドイツ企業としては特異的だが欧米企業流のM&A戦略と、モジュール戦略という合理的な製造管理手法で、短期間での成長を重視するVWといったところだろうか。 その様に好対照な両企業でありながらも、創業者が経営トップとして舵取りしていたり、国内や社会的責任を重視した企業経営をしていたりと、共通点があるところが、また面白かったりしました。 今後の両雄の成長予測は、あとがきでしっかりと述べられています。 様々なデータに基づき、科学的に述べられており、感情論や強引な論理で著者の主張がされていることがないので、業界の理解を深めるにはもってこいの書籍だと思います。 いい勉強ができました。
この本を読んで、両者が同じ自動車会社とは思えないほど違う会社だという事がよくわかる。トヨタはウエットな文化、VWはドライな文化。創業家の絶対性を株式でも如実に表しているVWと、創業家の重要性は認識しつつも、あくまで、株式で過半数などではなく、創業家の心で企業を動かすトヨタ。読み深めて未来の自動車産業...続きを読むの姿やどうやると生き残れそうなのかなど、想像してみたら楽しいかと思います。
次の世代の覇権を握るのはどちらか?という疑問に安易に結論を出すのではなく、ひたすら数値に基づく客観的な視点で将来像をあぶり出すというスタイル。基本的な販売戦略としてはVWが先手を取っており、トヨタは中国における地政的なハンディも痛手。ただ、15年予定の次世代ハイブリッドが環境技術のデファクトとなり得...続きを読むるかがキーポイント。
トヨタとVWの現状分析が素晴らしい。証券アナリストだったとは思えないぐらい2社に関する洞察力は目を見張るものがあります。たぶんトヨタの世界1は直ぐにVWに抜かれるでしょう。その後が熾烈な2社の戦いが待っていると思われます。結局「豊田家」と「ポルシェ家」の争いなんですね。
まさに自動車業界全体がパラダイムシフトするタイミング。改めて危機感を感じた。過去の成功体験にとらわれすぎていませんか?
トヨタとVWの全く異なる経営方針、特徴などを切り口に、自動車産業の今までとこれからを分析した作品。 内容が非常に濃く、読むのに時間がかかってしまった。自動車業界について、まだ全然理解してないことだらけ。また読み返していこうと思います。
世界市場を住み分け、真逆の技術戦略を持つトヨタとVWグループは巨大化していくがために、2020年には真っ向から激突するということ
著者は自動車業界アナリスト。世界を席巻する2大企業トヨタとVWを分析する。両者は得意とする地域がかぶっていない。例えばトヨタは米国市場で強いのに対しVWは中国・欧州で強い。トヨタはプリウスに代表されるハイブリッドに注力するのに際し、プラグインハイブリッドに力を注ぐ。トヨタはトヨタ・レクサスを自前で育...続きを読むてるのに対して、VWはランボルギーニ、ポルシェ、VW、ドゥカティなど買収戦略...etc. 読んだ鮮度がよくないのだが、本書の刊行は2013年。2018年の今ではコネクテッドカーやら自動運転が蔓延っている。色々なプレーヤーと素早く手を繋ぐ調整能力がこれからの自動車業界の鍵になりそうな気がする。素人の個人的考えでは。
自動車産業全体の課題 トヨタの課題 VWの課題 と それぞれの課題解決 という構成で展開されていて読み易い 情報としては既知のことが多いけど、 課題の定義 と 解決策の定義は 一対なので、 定義するための情報の整理、が本書の価値になるかと。
小学生の頃よく「ボロクソワーゲン」などと言っていたものだ(私だけ?) 今や日本でも本当によく見かけるようになったし、いい車だと思う。 生き残るのはどっちだ?
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中西孝樹
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