星条旗の聞こえない部屋
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星条旗の聞こえない部屋

1,144円 (税込)
498円 (税込) 5月30日まで

2pt

横浜の領事館で暮らす17歳のベン・アイザック。父を捨て、アメリカを捨て、新宿に向かう。1960年代末の街の喧騒を背景に、言葉、文化、制度の差を超え、人間が直接に向き合える場所を求めてさすらう柔らかな精神を描く野間文芸新人賞受賞の連作3篇。「日本人の血を一滴も持たない」アメリカ生まれの著者が、母語を離れ、日本語で書いた鮮烈なデビュー作。

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星条旗の聞こえない部屋 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    言語を獲得するというのがどういう事であるのか、日本語の話者であるというのがどんなに幸せな事なのかを知らしめられるような感じ。
    この本を読むたびに、切実さを持って日本語を使おうと思う。(そして、切実さを持って他言語を獲得しようとも思うけれど、それは中々実現していない。)

    0
    2012年11月09日

    Posted by ブクログ

    文学作品をまともに読むなんて、相当久しぶりでした。
    先輩に誘われて参加している読書会という名の飲み会で、課題図書になっていたのに、会には間に合わず。そんで、ようやく読み終えました。
    アメリカ人が日本語で書いた小説ということで話題になったそうです。
    日本人でも使わないような語彙も繰り出していて、日本文

    0
    2013年10月08日

    Posted by ブクログ

    マイノリティの物語。そして、マジョリティとマイノリティそのものの物語。

    おりちゃった、みんなといっしょにおりちゃった。
    この一文はまるっきり初体験の告白だ。なんとも色っぽくて、赤面するような気持ちになった。

    0
    2011年03月04日

    Posted by ブクログ

    作者リービ英雄が自分を重ねて描いていると思われる17歳の主人公ベン・アイザックが、自分を囲う領事館の壁を越え、言葉の所有権を手放そうとしない「日本人」の壁を越えて、「しんじゅく」の街で日本語を獲得していく経験を、生き生きと、かつ細やかに綴った爽やかな印象の一冊。そのような経験をしてこそ、もう一つの言

    0
    2011年01月30日

    Posted by ブクログ

    ゴー・ホーム。国って何だろう、と思ってしまいました。日本という国は目に見えない・実在しない観念上のもので、でもわたしたちは「日本人」として保障され縛られて生きている。ヘレン・ケラーが「ウォーター」という言葉を知ったように日本語を知った主人公。鏡に映った自分を見て「外人だ」と思ってしまう主人公。じゃあ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    日本人じゃないけど日本語で書くリービさん。ただそれだけのこと。
    なのに、「日本語が普通」なんて偉そうに思ってしまう自分もいる。

    ヘレン・ケラーの「ウォーター」がはじめて分かった時のように日本語が分かったり
    鏡を見て「あ、日本人じゃない」と日本語で思ってしまう主人公のアメリカ人青年。
    なんとなく、分

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    日本人の血を一滴も持たない作者、リービ英雄が母語を離れ日本語で書いた小説。(リービ英雄は「万葉集」を英訳したことでも有名。)しかも「あとがき」によると、スタンフォード大学にいる時に書いたものだそう。

    日本語以外を母語とする作家によって書かれた日本語の小説といえば、近年では第139回芥川賞を受賞し

    0
    2013年08月05日

    Posted by ブクログ

    日本人の血を一滴も持たない作者、リービ英雄が母語を離れ日本語で書いた小説。(リービ英雄は「万葉集」を英訳したことでも有名。)しかも「あとがき」によると、スタンフォード大学にいる時に書いたものだそう。

    日本語以外を母語とする作家によって書かれた日本語の小説といえば、近年では第139回芥川賞を受賞し

    0
    2010年09月14日

    Posted by ブクログ

    万葉集で興味をもったひと。
    ひとを先に知っているので変な感じだった。こころの内側にもぐりこんでいるようだ。ドスたんのあとだからかなあ。ちょっと内側すぎる。近い近ーい!!
    細い、白い、階段を駆け下りる。不安だなあ。しかしすごいひとだ〜。窓いっぱいに星条旗がはためいているイン横浜っていうのはすごいイメー

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    7点

    半分ポーランドの系で半分ユダヤ系で幼いころは中国住んでいて英語を話す主人公が帰る家」に選んだのはアメリカでもイスラエルでもなく日本でした。「帰る家」のない主人公が「家」にしようと決めた日本での言葉の壁・文化の壁や父親との壁を乗り越えようとする主人公に思わずエールを送りたくなるような作品です。

    0
    2009年10月04日

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