犬のしっぽを撫でながら

犬のしっぽを撫でながら

495円 (税込)

2pt

数に隠されている神秘と美しさ。その偉大な真理に向き合う芸術家ともいえる数学者たち。ひとつの作品を生み出すきっかけや、小説へのあふれる想い。少女時代の『アンネの日記』との出会いとその後のアウシュヴィッツへの旅。そして天真爛漫な飼い犬や大好きなタイガースのこと。日々の中の小さなできごとや出会いを、素晴らしい作品へと昇華していく小川洋子の魅力あふれる珠玉のエッセイ。

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犬のしっぽを撫でながら のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『博士の愛した数式』に関連したエッセイが最初に10本も続く。
    「数の不思議」の世界をもう一度感じることができた。

    次のテーマは「書く」ということへの想いやこだわり、ワープロや机といった書くために必要な物の話題などが語られる。

    そしてごく自然に「書く」行為を問い直すためのアンネ・フランクの足跡をた

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    『博士の愛した数式』の著者によるエッセイ。自身の執筆活動についてや、日常生活でのエピソード、また、アンネ・フランクへの想いもつづられている。

    どんなことにインスパイアされて作品を生みだすのか、その礎となるものは何か…作家の裏話を聞いているようで、興味深かった。筆者のこれまでの作品の誕生秘話について

    0
    2015年06月28日

    Posted by ブクログ

    エッセイ集。数学のこと、アンネ・フランクのこと、犬のこと、阪神タイガースのこと、そして小説を書くということについて述べられています。小説に対する真摯な姿勢が胸を打ちます。読むこちら側も背筋が伸びる思いです。しかしかと言って堅苦しくないのは、作者の持つ人柄と清楚な文章のおかげでしょうか。やはり小説を読

    0
    2010年08月17日

    Posted by ブクログ

    ゆっくりとした本が読みたくなってチョイスしました。
    ずっと積読していたのですが。

    アンネフランクにまつわるエッセイは
    『アンネ・フランクの記憶』が蘇ってきて
    涙腺がゆるみました。
    とにかく静かで、壊れ物を扱うように
    大切なものを取り出してくれるような文章であって、
    その文体と相まって「失われたもの

    0
    2010年04月30日

    Posted by ブクログ

    この人の書く、文章の表わすもののうつくしさには毎回頭が下がります。
    日常の何気ない一瞬を、ほんとうにうつくしくうつくしく表現してあって、うつくしすぎて読みながら何度も涙ぐんでしまいました。
    次は小説を読みたいです。

    0
    2010年02月07日

    Posted by ブクログ

    本や雑誌の山をずっと見て見ぬふりをしている。という一文を小川洋子は、「増殖する乱雑さを、見ないことによって許容する能力は、人よりずっとすぐれている自信がある。」なんて表現する。

    言葉をつなぎ合わせる能力、その表現力は圧倒的。彼女は言葉の魔法使いだ。

    温かく美しい言葉たちがここにある。

    0
    2010年01月20日

    Posted by ブクログ

     一冊の本を読んで、この人の書いた本をもう一度読み返したい、それもすべて、なんて思える小説家は少ないのではないだろうか。やっぱり好きだなぁ、ぐらいで本を閉じることはあっても、そうそうこのかんじ、もっと味わっていたいのにもう終わってしまったものだから、別のあの世界にも飛び込みたい、と思えるような。小川

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    作品はいくつか読んだことのある小川洋子さんですが、
    小川さんのエッセイは始めて読みました。
    小川さんの作品に流れる静かな哀しさや寂しさの源流はここにあるのか、と思わせるものもあれば、
    かなり熱心な阪神ファンとのことで、野球にまつわるあれこれまで様々なところで書かれたエッセイを一冊にまとめたもの作品の

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    読むといつもふふっとなる。
    悲しくなると何故涙がでるのかという話で小川洋子さんってすごく精神的に純粋だなぁということと
    子供の頃の感覚を失わないまま大人になった人なのかなと思った。読んでいるととても落ち着く。

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだエッセイにもラブちゃんが登場するのですが、これを読むと何故、犬を飼おうと思ったかがわかります。その理由がまた親近感を感じてしまいました。それから、ラブちゃんと初めての散歩や、もし小川洋子さんがサッカー選手や水泳の選手だったらって話がとても面白くて、私の頭の中ではギャグマンガ風の動画が再生

    0
    2021年09月13日

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