さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

605円 (税込)

3pt

都を落ちのびて瀬戸内海を転戦する平家一門の衰亡を、戦陣にあって心身ともに成長して行くなま若い公達の日記形式で描出した「さざなみ軍記」。土佐沖で遭難後、異人船に救助され、アメリカ本土で新知識を身につけて幕末の日米交渉に活躍する少年漁夫の数奇な生涯「ジョン万次郎漂流記」。他にSFタイムスリップ小説の先駆とも言うべき「二つの話」を収める著者会心の歴史名作集。直木賞受賞。

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さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジョン万の素晴らしさに着目した井伏さんは最高です。私は井伏さんが大好きです。
    この話の素晴らしいところは沢山ありますが、前半の船の中での食べ物の下りが最高すぎます。ジョン万の素晴らしさは、努力だの勤勉だの人徳などではなく、あそこにあると思いました。いや、人徳の原点はあれだと思います。腹が減った時こそ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ジョン万次郎に興味があって、3つの短篇のうち「ジョン万次郎漂流記」を最初に読んだ。勝手に司馬遼太郎の『菜の花の沖』(やはり江戸時代にロシアに拿捕された商人、高田屋嘉平を描いた小説)みたいな壮大な娯楽物語を想像しながら読み始めたが、すいぶん雰囲気が違う。大げさな感情描写や細かい時代背景の説明などはほと

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    「さざなみ軍記」は読んでいる時はなんだかやけに淡々とした話が続くなあ、と言う感覚だったのだけど、解説を読んで足かけ9年かけて少しづつ発表して主人公の成長を描こうとした作品だったと知ってなるほどと納得がいった。それにしてもそれだけ長い期間かけて割と短い期間7月から3月までの必ずしもクライマックスがある

    0
    2023年08月04日

    Posted by ブクログ

    『ジョン万次郎漂流記』のみの感想。
     幕末から明治初期にかけての実在の人物についての小説。資料にない部分は井伏氏の空想で補われている。
     冒険譚として非常に面白かった。
     土佐で貧しい漁師だった万次郎は15歳の時の正月に他の四人とともに漁船に乗っていて、嵐に会い、一週間ほど漂流した。
     ようやく周囲

    0
    2021年07月27日

    Posted by ブクログ

    どちらも、淡々と書かれている。面白かった。

    作者の感情は隠されていて、でもどこかしら意欲的な感じを受ける。

    0
    2012年02月06日

    Posted by ブクログ

    一軍の将というものは、覚丹の表現によると部下に対して「猥りに糺さず、もってその志を犯さず、気を失わしめず」と心得るべきだというのであった。

    伝蔵は言った。
    - 世界のはては東西南北みな同じように、行くところまで行けば東西南北みな世界のはてにきまっている。いや、この島はまだ世界のはてとは思われぬとし

    0
    2011年05月21日

    Posted by ブクログ

    さすがに練達の作家の手になる歴史小説だと感じる。平易でありながら、その時代の空間の奥行きや手触りとともに、主人公たちの心理に、すっと入りこむことができる。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    たしかジョン万次郎がよみたくて買ったんだったと思う。
    でもジョン万次郎も面白かったけど、さざなみ軍記がおもしろくて
    驚いた覚えがある。
    終わりははっきりしないけれど、そこも含めて面白かったんだよね。

    0
    2010年01月16日

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎編の短編集の中に井伏鱒二の「休憩時間」があり、そういえば、「山椒魚」と「黒い雨」以外読んだことなかったなあ、と、名前は有名な「ジョン万次郎漂流記」を読んでみた。

    司馬遼太郎の作品にジョン万次郎はしょっ中登場するけれど、彼を主人公にするとまた違った物語りに感じた。

    漂流者は5人いた訳だが

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    3作品収録。平家の逃亡を描いたさざなみ軍記、ジョン万次郎の生涯の2篇は(さざなみ軍記は読みにくかったものの)面白かった。2つの話はそそられず。

    0
    2023年07月06日

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