ぐうたら社会学

ぐうたら社会学

440円 (税込)

2pt

3.8

敬虔なクリスチャンにして、『沈黙』ほか、文学史に残る数々の名作を遺した遠藤周作。そのもうひとつの顔は、大仏の掌で「アア、コリャコリャ」と踊る酔っ払いに親愛の情を感じ、「お前にはマメ狸が憑いとる」と占い師のご託宣を受けて落ち込み、庭のアヒルとにらみあう、かわいらしくも可笑しい「狐狸庵先生」であった。含羞とエスプリがにじむ、極上のユーモアに満ちた狐狸庵のエッセイの真骨頂。

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ぐうたら社会学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月03日

    遠藤周作2冊目。
    やっぱりこの人文章上手いですね。

    なんというかリズムが良い、というか。

    と思いながら読んでたらその点ご自身で言及してました。


    『笑いというのは間でしょう、テンポでしょう、句読点の置き方でしょ。
    文章でいえば』
    『オレのぐうたらものなんてのも内容はなんにもおかしくないんだよ。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月02日

    すさまじいイタズラの数々が告白されている「電話魔罪状録」「いたずら・哲学以前」
    イタズラではないけれど、笑ってしまう「あわてもの実録」どれも本当に純文学のあの遠藤周作氏が書いたとは思えないユーモア?が詰まっていました。
    最後の「酔談」は興味深い話が目白押し。考え方などが、語られていました。個人的には...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月21日

    遠藤周作のユーモアエッセイ集。あの真面目な純文学作家と同一人物なんて
    信じられないくらい面白い。ユーモアのセンスが完成している。
    「異邦人との珍問答」「性と死と愛」面白かった。書かれた時代背景も見えて興味深い。

    MVP:なし

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    Posted by ブクログ 2011年08月15日

    伊坂幸太郎さんが遠藤周作さんが好きだ
    と何かで言っていたことを思い出し、まずエッセイから購入

    伊坂さんが好き=フェミニスト的?と思っていましたが
    全然違っていました
    別に女性蔑視という印象も言葉ほどは受けませんでしたけど…
    何か色々と書かれていましたが、あまり根深く女性への
    恨み辛みがある人ではな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月25日

    遠藤周作って、「沈黙」とか「イエスの生涯」からは考えられないほど、気さくな面白い作家なんですね。多くの女性を敵に回しそう。

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    Posted by ブクログ 2018年09月09日

    狐狸庵先生のエッセイは昔は大好きだった気がするのだが、今読み返してみると、それほど面白いものではないなぁ。まあ、「手軽な批評」は『酔談』の中でも厳に戒められているところなので、控えておこう。

    0

    Posted by ブクログ 2018年09月06日

    遠藤周作の「ぐうたら」ものは初めてだったが、「クスリ」「ウフフ」となってしまう話がたくさんあった。ただし「主婦と生活」寄稿の一連の「女」論に関していえば、ムカついてばかりだった。当時のユーモアなのだろうが、現代では「アウト」!遠藤氏には「ムキニナルなよ〜」とか言われそうだが。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年02月25日

    遠藤周作というと、文学作品を多く読んでいたので、エッセイは新鮮で、くすくす笑わせられた。
     終始、いたずら好きでお茶目な作家さんという感じで、今まで私が知らなかった一面を見ることができた気がする。
     「ぐうたら社会学」というタイトルだけれど、読み進める中でグサッと胸に刺さる言葉も多々あった。
     中で...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年07月17日

    書かれている内容から、現在との世代の隔たりを感じるのがなんだかおもしろい。
    ふざけているようで、知性というか、見識の広さを感じるのが、今のエッセイとは違うところだなぁとも思う。

    0

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